今年のブラジルの貿易収支は、輸入が輸出を上回って赤字を計上しているにも関わらず、昨年8月から開始した中銀によるドル介入を継続、また米国並びにヨーロッパ連合によるロシアに対する経済制裁を発表した影響で、海外投資家は、ロシアからの投資金を相次いで引き上げてロシア以外の新興国に資金が流入、また11.0%に達した政策誘導金利(Selic)の影響で、海外からブラジルに投資金がなだれ込んできていることがドル安の為替の追い風となっている。
中銀は毎週月、火、水、木曜日にそれぞれ5億ドルずつ通貨スワップ入札を実施、金曜日に10億ドルの信用枠入札を予定、これらのドル介入は2013年8月22日から開始して通貨スワップと信用枠の入札を継続して、レアル安の為替を阻止するドル介入の実施を継続している。
サンパウロ平均株価(Ibovespa)が実質株価よりも大幅に値下がりしているために、海外の投資家によるブラジル企業の株を購入してドルが流入している影響も受けて、昨日のレアル通貨に対するドルの為替は、1.20%減少のR$2.217と過去5カ月間で最低を記録している。
ゼツリオ・ヴァルガス財団(FGV)の3月の総合物価指数(IGP-DI)は、1.48%上昇して2012年7月以降では最も高いインフレ率を記録、過去12カ月間のIGP-DI指数は、7.55%と連邦政府の許容上限値6.5%を大幅に上回っている。
ギド・マンテガ財務相は、「ドル安の為替は、インフレ圧力の緩和につながるために歓迎する」とコメントしており、4月のレアル通貨に対するドルの為替は2.2%減少、今年は5.9%減少している。
社会経済開発銀行(BNDES)は、海外で償還期間が2019年物の社債発行で14億ドルを調達、今年はすでに社債発行で32億ドルを調達している。(2014年4月8日付けエスタード紙)