世界金融危機後に中小銀行からより安全な大銀行に資金が逃避した影響で、金利の低い中小企業のクレジット縮小や経営悪化の救済、また大幅に上昇している銀行スプレッドを引下げるために、特別銀行定期預金証(CDB)プログラムから500億レアルを注入する。
また一般消費者や投資家の中小銀行への一般利用や銀行株購入を促すために、今までは銀行が倒産した場合には6万レアルまでの預金しか保護されていなかったが、預金保護を2,000万レアルまで引上げ、500億レアルの資金源は外貨準備金となっている。
国家通貨審議会(CMN)が承認した今回の特別CDBプログラムによる、大型資金注入は一般消費者や投資家が金利の安い中小銀行のクレジットなどの拡大を促し、また銀行スプレッドの低下の効果がでるとブラジル銀行協会(ABBC)では歓迎している。
2月の銀行の一般消費者向け平均年利は前月比1.1%減少して41.3%、銀行スプレッドも30.7%から29.7%に低下、公立銀行のクレジットは1.7%増加して全体の37%に上昇しているが、民間銀行のクレジットは2.0%減少の42%で信用収縮している。
2月の全国の銀行のクレジット残高は前月比では僅かに0.1%増加して1兆2,300億レアルに留まったが、過去12ヶ月間では世界金融危機前に大幅に増加していた影響で28.3%増加を記録している。
銀行のクレジット収縮や与信厳格化で一般消費者は金利の高い特別小切手やクレジットカード使用を余儀なくされていたが、一般消費者の不渡り率は4.6%から4.8%、法人は2.0%から2.3%それぞれ上昇している。
銀行スプレッドの構成は貸し倒し引当金が37.35%で最も比率が高く、銀行利益26.93%、税金18.62%、銀行経費13.50%、強制預託金 3.59%となっているが、政策誘導金利(Selic)は年利11.25%まで引下げられているが、銀行スプレッドが高すぎるために銀行金利の低下に反映 されていない。(2009年3月27日付けエスタード紙)