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【アルゼンチンよ、君は災いなるかな!】 2014/02/02

アルゼンチンは、どこへ向かっているのだろうか? 同国の経済は疲弊し、蝕まれ、そして、日ごとに絶望は深まるばかりだ。インフレ率は高止まり、外国為替市場のドル高はペソの価値と信用を奪い、若き経済大臣は人口の61%から支持されず、クリスチーナ・キルチネル大統領は雲隠れしてダボスとハバナに姿を見せただけ、ドルと投資が引き揚げ、対外債権は霧散、モラトリアムの亡霊が再び頭をもたげ、労組は30%未満のベアを拒否し、そして、スーパーマーケットの棚から商品が消えている。不安に駆られた民衆は、タンス預金でドルを蓄え、食料品を自宅に備蓄することで防衛対策、あるいは自宅にシェルターを構築している。国と国民が貧困化している。アルゼンチンの人たちの未来には、何が待っているのだろうか?

現時点で経済の方向性を転換するのは、困難としか言いようがない。第1に、クリスチーナ大統領と彼女のスタッフは、信頼の失墜に向かって疾走しており、変革手腕への信用がない。その上、代替策というものを検討したことすらない。あらゆる状況から見る限り、彼女は2015年の大統領選までのらくらとやり過ごそうとしているようだ。だがそれでは遅すぎる(あと1年半もある)し、崖っぷちがいよいよ近づいて同国経済が崩壊の深淵に飲み込まれかねないという印象を受ける。そうして、アルゼンチンが再度のモラトリアムの恐怖に打ちのめされ、貧困化と失業、破滅、大きな社会変動と犯罪の多発といった、2001年のモラトリアムで経験したのと同じ轍を踏みそうだ。

人生では、皮肉な驚きに遭遇することがある。2003年3月にネストル・キルチネル前大統領が政権の座に就いた際、彼が見出したのは打ちのめされた経済だった。彼は債権者との交渉の席に臨み、1,900億ドルの公債を1,400億ドルに引き下げ、フェルナンド・デ・ラ・ルアが2001年に宣言したモラトリアムを停止し、経済を回復させて同国を復興軌道に引き上げた。そして今、まさに彼の寡婦にして彼が後継者に仕立てたクリスチーナが、彼の積み上げた成果をぶち壊し、アルゼンチンを谷底に叩き落としかねない状況なのだ。わずか10年余りで、2度目の事態だ。

公正に判断して、「キルチネルの成功」というものを衰退に向かわせたのは、彼女ではなく、彼の方だ。ネストル大統領時代の行政は、権威主義的ポピュリズムというモデルを踏襲しており、経済面では、消費の拡大が物価の急上昇を引き起こし、それに対して彼は力ずくで統制しようとした。ブラジル地理統計院(IBGE)のアルゼンチン版に当たる国家資料調査院(Indec)に介入してインフレ指標を偽装し、現在、その堕落ぶりは国外で国際通貨基金(IMF)からも抗議を受けており、企業が自社製品の価格を決定することも労働が給与交渉することもはねつけている。同様に、失業数と経済成長率、社会開発指標に対しても偽装の疑いの目を向けられている。他に、公債が増加に転じたのもネストル大統領時代だ。

だが、これらの全てが悪化したのはクリスチーナ大統領時代であり、何よりも、2010年10月のネストル前大統領の死亡後に際立っている。国外の債権者との紛争を受けて、同国が国外で調達する融資は減少、為替危機にも直面してクリスチーナ大統領はドルとの戦いを展開し、その結果、アルゼンチン中銀はペソ救済のために同国の外貨準備高を過去2年で520億ドルから288億ドルへと縮小した。にもかかわらず、クリスチーナ大統領はペソ安を回避できず、1月第5週には1ドル=6.84ペソから8.015ペソへと為替相場は暴落した。インフレの急伸を抑制しようと、彼女はスーパーマーケットの価格凍結という手段に走ったが、それも機能していない。しかもこのところのペソの値下がりで企業のコストが上昇しており、これまで以上に価格調整圧力が高まっている。若き経済大臣アクセル・キシロフ氏は、こうしたミスを修正して新たな経済戦略を策定するのを拒否したばかりか、値上げには罰金をちらつかせて圧力を掛け、「値上げする商人は民衆相手の泥棒だ」というキャッチフレーズを殺し文句にする始末だ。だが企業もエコノミストも、労働者も、現実の世界に目を向けて生きており、2014年のインフレ率を既に40%と想定している。

無数の誤った判断と、無秩序、大統領とこの国の未来に対する不透明感を受け、1年以上も前から投資はアルゼンチンから引き揚げている。バーレとペトロブラスを含む外国企業がカバンを畳んでこの国から去ったことで、失業にもつながっている。これでいったい、どこへ向かうのだろうか?(2014年2月2日付けエスタード紙)

スエリー・カルダス:ジャーナリスト、リオ・カトリック大学(PUC-Rio)教授
 

 



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