ブラジルは、新興国のトルコ並びに南アフリカ、インド、インドネシアを含めた「フラジャイル・ファイブ(脆弱な5カ国)」と呼ばれて、経常赤字や低い外貨準備高等の国内の経済構造から、通貨変動が不安視されている5カ国の中で最も海外の商業銀行のクレジットに依存している。
2008年の世界金融危機発生後の先進諸国は、金融緩和政策を積極的に導入したために、新興国は金利の安い先進国のクレジットに依存しており、2008年6月以降のブラジルの商業銀行や民間銀行の海外の商業銀行から調達したクレジット総額は、66.4%増加に相当する768億ドル増加して海外のクレジットに依存している。
世界銀行の調査によると、2013年6月のブラジルの商業銀行や民間企業の海外で調達したクレジット残高は1,926億ドルと南アフリカ、インド、インドネシアよりも負債を抱えている。
インドの2008年6月以降の海外でのクレジット調達は61.6%増加したにも関わらず、ブラジルより5%も増加率が低く、インドネシアは49.7%、トルコは10.5%、南アフリカは2.1%とそれぞれブラジルよりも低い増加率に留まっている。
中国の2008年6月以降の海外でのクレジット調達は250.3%と大幅に増加した一方で、スペインは42.8%減少、米国は6.1%減少、新興国は金融緩和政策を導入していた米国やヨーロッパ、日本から金利の安いクレジットを調達していた。
しかし昨年12月の会合に続いて今年1月29日、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策を決定する連邦公開市場委員会(FOMC)は、米国債などを購入して金融市場に放出する量的緩和政策について、2月から毎月の購入額を100億ドル減らして650億ドルにすることを決定したために、今後は米国の金利上昇に伴って海外資金の流入増加に伴って、新興国から資金引揚げが継続すると予想されている。
ブラジルの米国の銀行クレジット残高は1,000億ドル、インドは600億ドル、トルコは280億ドル、南アフリカは100億ドル、米国の新興国向けクレジット残高は3,250億ドルとなっている。(2014年2月5日付けエスタード紙)