中銀による政策誘導金利(Selic)の継続した引き上げでSelic金利は二桁台となっており、またブラジルのGDP伸び率が予想を大幅に下回って国内経済が停滞、米連邦準備制度理事会(FRB)による量的緩和策縮小の観測が強くなってきているために、海外投資家にとってブラジルへの金融投資が魅力を失ってきている。
今年のジウマ・ロウセフ政権の財政プライマリー収支黒字目標を達成するために、国庫庁のアルノ・アウグスティン長官は、国債の販売促進のために高金利の国債発行を余儀なくされている。
しかし高金利の国債発行に反対する国庫庁経済班の国債発行などを担当する11技官とアウグスティン長官との間で軋轢が発生しており、技官側は高金利の国債発行は、ブラジルの格下げや過去に発行した低金利の国債などに大きな副作用が発生するため反対している。
最近発行された国庫債Bシリーズ(NTN-B)のインフレ指数を除いた実質年利は、6.0%まで上昇して過去最高の金利となっているために、投資ファンドは、先を争って過去に購入した国債を売ってこの国債に買い替えている。
今年初めに国庫債Bシリーズの年利は2.5%であったために、投資家は先を争って国債を投げ売りしているために、この国債の金利がさらに減少しているにも関わらず、高金利の国債に買い替えている。
10月初めに格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、連邦政府の財政収支が悪化並びに公共投資の減少、経済成長は引き続き低迷していると指摘、ブラジルのソブリン格付け「Baa2」は据え置いたにも関わらず、格付けの見通しを「強含み」から「安定的」に変更しており、国債の金利が今以上に上昇すると格付けの見直しが行われると予想されている。(2013年12月5日付けエスタード紙)