国内外のパック旅行などを事業の柱としているブラジル最大手の旅行会社CVC社を買収した米国資本のプライベート・エクイティのCarlyle社は、12月にCVC社を新規株式公開(IPO)すると予想されている。
Carlyle社は2010年1月にCVC社の株式63%を7億レアルで買収、更に家具チェーンTok&Stok社や玩具販売チェーンのRiHappy社の買収、最近では玩具販売チェーンのPBKids社も買収して、ブラジル国内での事業を拡大している。
Carlyle社は、2009年のCVC社の売上が20%増加した翌年に同社を買収したにも関わらず、その後は予想以下の販売増加に留まっていたために、2012年に元アメリカン・エキスプレスの社長を務めたフランシスコ・ロペスを社長に据えた。
2012年のCVC社の売上は、僅かに7.0%の増加に留まったためフランシスコ・ロペス社長は今年初めに辞任を要請、今年3月にOi社並びにTAM社の元社長のルイス・エドアルド・ファルコを後任社長に迎えた。
しかし今年の国内の観光旅行業界は、国内景気減速や為替の変動などの影響を受けて低迷して、観光関連企業のIPOには向かい風となっているにも関わらず、CVC社はIPOで資金調達を予定している。
航空会社のアズール社並びにヴォトランティン・セメント社は、年内の新規株式公開で資金調達を予定していたにも関わらず、資金調達が難しいと判断してIPOによる上場を取りやめている。
しかし、CVC社では、ブラジル国内では2014年のサーカーのワールドカップ並びに2016年のリオのオリンピックと世界的なスポートイベント開催が控えているために、今年はIPOには向かい風にも関わらず、IPOで資金調達を試みる。
今年の新規株式公開で資金調達したのは、保険関連事業のBB Seguridade社が114億7,500万レアルの資金を調達して、今年のブラジル国内のIPOによる資金調達ではトップ、GOL航空のマイレージを取り扱うSmiles 社は11億3,200万レアル、エネルギー事業のCPFL Renovaveis社は9億1,500万レアルを調達している。
またエネルギー事業のAlupar 社はIPOで8億2,100万レアルの資金を調達、砂糖・アルコールメーカーのBioserv 社は7億レアル、教育関連事業を手掛けるSer 社は5億3,900万レアル、サービス関連のLinx社は5億2800万レアル、教育関連事業を手掛けるAnima 社は4億6,800万レアル、サービス関連のSenior社は5,700万レアルを調達している。(2013年11月14日付けエスタード紙)