ブラジルの民間3大銀行であるイタウー銀行並びにブラデスコ銀行、サンタンデール銀行では、延滞率が低い給与・年金口座連動型クレジットを増加する傾向となってきている。
今年9カ月間の民間3大銀行の平均クレジット伸び率は、6.0%と過去数年間の平均伸び率20%を大幅に下回っており、また過去12カ月間の10.5%から大幅に減少しているにも関わらず、延滞率の低いクレジットは増加してきている。
民間3大銀行では延滞率が低い給与・年金口座連動型クレジットや不動産が担保として確保できる住宅向けクレジット、大企業向け法人クレジットは増加傾向となっている一方で、スプレッドが低下してきているにも関わらず、中小企業向けクレジットの与信審査を強化している。
今年の第3四半期までの民間3大銀行の純益は250億レアル、そのうちイタウー銀行並びにブラデスコ銀行の純益は大幅に増加、しかしサンタンデール銀行の純益は9.0%減少している。
スペイン資本のサンタンデール銀行の新頭取であるJesus Zabalza氏は6月に就任、今年上半期の延滞率が大幅に悪化していたために、負債を抱えている顧客と負債返済で再交渉を果敢に進めたために、延滞率は0.2%減少している。
イタウー銀行の第3四半期までのクレジット増加率は前年同期比6.6%増加、ブラデスコ銀行は6.5%増加、イタウー銀行の延滞率は0.9%減少、ブラデスコ銀行は0.5%減少している。
民間3大銀行の自動車購入クレジットは、過去2年間に亘って延滞率が増加傾向となっているために、イタウー銀行の月間の自動車購入クレジットは、25億レアル~30億レアルで推移していたにも関わらず、今では10億レアルまで縮小している。
2011年のヨーロッパの債務危機発生並びに世界経済の停滞で延滞率が増加してきているとブラデスコ銀行のルイス・カルロス・アンジェオッティ取締役は説明している。(2013年10月30日付けエスタード紙)