米国議会で債務上限引き上げを巡る調整を与野党間で進めているにも関わらず、昨日、格付け会社フィッチ・レーティングスは、米国債について格下げの可能性があると警告を発表した。
フィッチ・レーティングスは、これまで米国債の格付けを最も安全である「AAA」(トリプルA)としてきたが、昨日、今後の格付けの見通しが「弱含み」だとして、格下げの検討もすると発表している。
16兆7,000億ドルが実質的に新たな債務上限となり、財務省は新上限突破を回避するため臨時措置に着手、引き上げ措置は19日に期限を迎えるが、しかし財政赤字削減問題をめぐって、共和党並びに民主両党が歩み寄る兆候は見られていない。
16兆7,000億ドルの現行の債務上限について、少なくとも2014年2月中旬までの借り入れ需要をカバーするのに十分なだけ引き上げることが協議されているが、 フィッチでは、「最終的には与野党が債務上限の引き上げで合意するだろう」との見通しにも関わらず、「与野党間の瀬戸際交渉は、デフォルトに陥るリスクを引上げている」と強調している。
中国が保有する世界で最も安全と見られている米国債は、約1兆3,000億ドルと世界最大で、中国当局は、米債務上限問題で米国債のデフォルトの恐れが指摘されていることに懸念を深めている。(2013年10月16日付けエスタード紙)