8月のドル流出からドル流入を差引いた差額は58億5,000万ドルに達して、8月としては過去15年間で最高の流出額を記録、主な流出要因は、ブラジルの商業銀行が2年前に海外で資金調達した償還期間が8月に集中していた。
米連邦準備制度理事会(FRB)による量的緩和縮小観測が起因となって、新興国の通貨が軒並み下落しているために、中銀は毎週月、火、水、木曜日にそれぞれ5億ドルずつ通貨スワップ入札を実施、金曜日に10億ドルの信用枠入札を予定、これらのドル介入は8月23日から開始して12月31日まで通貨スワップと信用枠の入札を継続している効果は、9月に入って表面化してきている。
今年のレアル通貨に対するドルは15.2%上昇、過去30日間では3.4%上昇しているが、昨日の商業ドルの為替は0.17%減少のR$2.356、観光ドルの為替は0.52%減少のR$2.48%となっている。
8月の大幅なドルの流出は、米国のFRB理事会による量的緩和縮小観測に起因するものではなく、ブラジルの商業銀行の外貨の負債返済が主な要因となっており、8月の最終週は31億ドルが流出していた。
中銀のアレシャンドレ・トンビーニ総裁は、「8月終わりのドル流出は一時的なもの」と説明、ブラジルの外貨準備高は、3,700億ドル以上あるため国際金融ボラティリティにも対応できると説明している。
今年8カ月間のドル流入は流出を22億ドル上回っているが、5月から3カ月連続でドル流出が流入を上回っており、過去3カ月間のドル流出総額は99億ドル、一方1月から5月のドル流入総額は121億ドルに達していた。
8月の中銀による外貨準備金からのドル介入総額は、41億ドルと昨年12月からでは最も大きなドル介入を記録、また8月の商業銀行による利益・配当金の送金総額は60億ドルに達している。
中銀による1月からのドル介入総額はすでに500億ドル以上に達しており、今年のドル介入総額は1,000億ドルに達すると予想されており、中銀はドルの為替安定のために果敢にドル介入を行う。(2013年9月5日付けエスタード紙)