格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、継続してブラジル国債の格付けを「Baa2」は据え置くが、昨年11月に据え置いた見通し「ポジティブ」については、9月までに見直す可能性があると同社のマウロ・レオ副社長はコメントしている。
ムーディーズは、ジウマ・ロウセフ大統領が主導する歳出削減の取り組みを評価して、2011年6月にブラジルの格付けを「Baa3」から「Baa2」に引き上げ、見通しは「ポジティブ」としていた。
2010年のブラジルの国内総生産(GDP)伸び率が7.5%で高い伸び率を記録したが、ジウマ政権1年目の2011年は2.7%、2012年は僅かに0.9%に留まっており、今年のGDP伸び率は、当初予想の4.0%以上から3.0%以下に留まると見込まれている。
スタンダード&プアーズは、過去数年のブラジルのGDPの低い伸び率の継続、公共支出の拡大、経常収支赤字の拡大、経済政策に対する信頼性の低下が国際経済市場のボラティリティに対応する能力を低下させる可能性があると指摘して、今月初めにブラジルの長期格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げていた。
ブラジルの国内景気の停滞や米国経済の好転予想による年内の量的緩和策の縮小などの影響で、益々のドル高の為替によるインフレ圧力の増加などの要因で、今年のレアル通貨に対するドルは7.82%増加、Ibovespaは21.42%と大幅に下落している。(2013年6月20日付けエスタード紙)