今年4カ月間の海外投資家のブラジルへの対内直接投資は、ヨーロッパの債務危機や米国景気の不透明感増加などの要因で前年同期比4.0%減少の190億ドル、4月の対内直接投資は57億ドルと経常収支赤字83億ドルを下回っている。
しかし5月にペトロブラス石油公社は、海外市場で110億ドルの社債を発行して2017年までの5カ年投資計画の資金調達に成功、発展途上国としては過去最高の資金調達を達成、この社債応募総額は450億ドルに達して低金利で資金を調達、今後、ブラジル企業の海外での資金調達に朗報となっている。
また国家原油庁(ANP)による5年ぶりの第11回石油・天然ガス鉱区の入札には、多くの国内外の民間石油・天然ガス開発企業が参加、2007年の第9回石油・天然ガス鉱区の落札総額を大幅に上回る28億レアルで記録を更新した。
今回の石油・天然ガス鉱区の入札には、12社のブラジル民間企業並びに18社の外資系企業がそれぞれの鉱区を落札しており、多くの先進諸国が先を争って金融緩和政策を導入しているために低金利の投資金が余っており、ペトロブラスの社債発行並びに第11回石油・天然ガス鉱区の入札の成功で、海外投資家は再びブラジルに回帰する可能性が高くなってきている。
2010年のサンパウロ平均株価指数(Ibovespa)は1.0%上昇、2011年は18.1%下落、2012年は7.4%上昇したが、現在のブラジル企業の株価はメキシコ、コロンビア並びにチリよりも株価が安くなっているとロンドンのBlackfriars Asset Management社のBill Rudman氏は説明している。
ブラジルのGDP伸び率は低率でブラジル企業の収益も悪化しており、また連邦政府の電力エネルギーの値下げなどで、電力関連のブラジル企業の低調な株価に反映しているが、今後はこれ以上の株価が下がる要素が見つからないとBill Rudman氏は説明している。(2013年5月23日付けエスタード紙)