第1四半期の社会経済開発銀行(BNDES)のインフレ指数を含む名目融資総額は,前年同期比52%増加の371億7,300万レアルに達し、同銀行のルシアノ・コウチーニョ総裁は、製造業部門の投資が回復傾向になってきているとコメントしている。
しかし多くのエコノミストは、BNDES銀行の融資が大幅に増加したにも関わらず、製造業部門の投資ブームには程遠いと予想、またインフレ圧力の上昇に伴って中銀による政策誘導金利(Selic)の引上げが実施されれば投資の回復が遅れる可能性が指摘されている。
第1四半期のBNDES銀行が承認したプロジェクトの融資総額は、前年同期比51%増加の407億500万レアル、今年は昨年の1,560億レアル以上の融資を行うと予想されている。
中銀の4月の通貨政策委員会(Copom)によるSelic金利は、据え置かれる可能性が大きいが、多くのエコノミストは5月のCopom委員会ではSelic金利7.25%を7.75%に引き上げると予想している。
第1四半期のBNDES銀行による製造業部門の融資総額は、前年同期比109%増加の134億9,200万レアル、今後数年間の住宅投資、設備投資並びに公共投資などの国内総固定資本形成(FBCF)の伸び率は、5.0%前後で推移するとルシアノ・コウチーニョ総裁は予想している。
第1四半期の製造業部門で特に好調だったのは、トラックやバスの製造部門であるが、厳しい排気ガス規制実施の影響を避けるために、2011年末のトラック販売の駆け込み需要で昨年第1四半期のトラックやバスの生産や販売が大幅に減少したために今回前年同期比で大幅増加となっている。
テンデンシアス・コンサルタント社のエコノミストのアレサンドラ・リベイロ氏は、第1四半期のFBCFの伸び率を1.1%、今年のFBCFの伸び率を中銀予想の5.0%を大幅に下回る3.8%と予想している。
全国工業連合(CNI)では、今年の製造業部門の投資は前回予想の前年比7.0%増加から4.0%増加に下方修正、また今年の国内総生産(GDP)伸び率を3.0%と予想している。(2013年4月16日付けエスタード紙)