実業家エイケ・バチスタ氏のホールディング企業EBX社傘下の石油・天然ガス開発を担うグループ企業OGX社の昨日の株価が10.81%下落して、1株当たり1.98レアルとなったためにサーキットブレーカーが発動されて売買中止となったが、2010年10月に記録した最高株価値23レアルの1/10以下に下落している。
昨日のOGX社の株価の下落に伴って、グループ企業の鉱山開発部門MMX社の株価は7.32%下落、ロジスティック部門の LLX社の株価は3.81%下落して、バチスタ氏にとっては益々資金調達が困難になってきている。
今月3日にリスク格付け会社のS&Pスタンダード&プアーズ(S&P)は、OGX社を格下げしたことも影響して昨日の株価の下落につながっており、バチスタ氏並びに有力な債権者がジウマ・ロウセフ大統領にグループ企業への支援を要請する会合を持ったにも関わらず、連邦政府並びにバチスタ氏はこの会合を否定している。
OGX社が新規株式公開(IPO)する前に、バチスタ氏はOGX社による石油・天然ガス開発の前途は揚々としていると約束して、67億レアルの資金調達を達成してブラジルのIPOでの資金調達記録を塗り替えた。
OGX社の株価が下落しはじめたのは、昨年6月にカンポス海盆のツバロン・アズール油田の原油生産が予想の1日当たりの原油生産5万バレルをはるかに下回る僅か5,000バレルしかなかったことが引き金となって、市場関係者は不振を抱いたことが下落の始まりとなった。
バチスタ氏は投資家のグループ企業の先行き不振を憂慮して多くのグループ企業の株価下落に伴って資金調達が.困難になってきているため、3月に15億レアルを投資しているBTG パクツアル銀行から更なる資本参加を受け、またMPX社の24.5%の株式をE.ON社に14億レアルで譲渡したために、バチスタ氏の資本参加率は53%から28.5%に減少している。
社会経済開発銀行(BNDES)は、MPX社に10%以上の資本参加をしているにも関わらず、株価下落が続いているためBNDES銀行が資本参加率を下げると金融スペシャリストは予想している。
3月末にメリルリンチ証券は、2月のツバロン・アズール油田の原油生産の予想以下の生産でOGX社の株評価をニュートラルからアンダーパーフォーマンスへと降格して、OGX社の株価は1レアルまで下がると予想していた。
OGX社が擁しているカンポス海盆のViedma 油田、Tulum 油田並びにTubarão Martelo油田の原油開発の中止、マラニョン州パライバ堆積盆地の原油・天然ガス鉱区の開発中止もしくは放出の可能性が予想されている。(2013年4月5日付けエスタード紙)