第3四半期の商業銀行の純益は、昨年8月から中銀による政策誘導金利(Selic)の5.0%以上の利下げの影響で商業銀行のクレジット金利が大幅に減少したために、前年同期比31%と大幅に減少している。
第3四半期の100商業銀行の純益は、121億レアルと前年同期の175億レアルから大幅に減少、純益黒字を計上した銀行は、昨年同期の76銀行から64銀行に減少している。
第3四半期のイタウー銀行の純益は34億レアル、ブラデスコ銀行は29億レアルを計上、しかしブラジル銀行が資本参加しているヴォトランチン銀行は、4億9,700万レアルの赤字を計上、連邦貯蓄金庫が資本参加しているパナメリカーノ銀行は、2億600万レアルの赤字を計上している。
Selic金利の減少に伴って商業銀行の純益は圧迫されており、クレジット部門の平均収益も6.0%減少、イタウー銀行並びにブラジル銀行のクレジット部門の収益は7.0%減少している。
ブラデスコ銀行のクレジット部門の収益は前年同期と同じ水準であったが、果敢にクレジット部門を拡大している連邦貯蓄金庫は15%増加、商業銀行は住宅向けクレジット部門を縮小している。
Selic金利の減少に伴って商業銀行の純益は減少、また延滞率増加による支出は13%増加の237億レアルに達しているが、一方で資金調達の支出は33%減少の540億レアルとなっている。
商業銀行の第3四半期の手数料収入は12%増加の69億レアル、特に連邦貯蓄金庫の手数料収入は26%、ブラジル銀行は17%、イタウー銀行並びにブラデスコ銀行はそれぞれ12%増加したが、連邦政府の要請による手数料金の引下げが10月であったために、第4四半期の商業銀行の手数料収入は、大幅に減少すると予想されている。
第3四半期の商業銀行の支店数は公立銀行を中心に7.0%増加、人件費は9.0%増加、しかしブラデスコ銀行は10%の人員を削減した一方で、サンタンデール銀行は19%増加している。
中銀は国際的に活動する銀行等に信用リスク等を加味して、一定以上の自己資本比率を求める国際的統一基準であるバーゼル指数を最低でも11%以上維持するように商業銀行に指導しているにも関わらず、ポルトガル資本のBanif銀行は9.5%、 BVA銀行は5.2%とそれぞれ11%を大幅に下回っている。(2012年12月8日付けエスタード紙)