昨日のドルに対するレアル通貨は、中銀がドル介入を行わずにレアル安を容認する形となったために、R$2.094と過去3年半で最大のレアル安を記録、ギド・マンテガ財務相は、「為替は変動しており、ドルに対するレアル通貨も他国の通貨と同様に下げている」とコメントしている。
中銀のドル介入の形跡もなく、またマンテガ財務相がレアル安を容認する発言から、多くの金融スペシャリストは今後も更なるレアル安が継続すると予想している。
レアル安の為替は、ブラジルの製造業にとっては価格競争力の強化による輸出の増加並びに輸入の減少に繋がるために諸手を上げて歓迎されるが、その一方でインフレ圧力が増加する。
先週、ブラジリアではジウマ・ロウセフ政権の終わりには、レアル通貨がR$2.30まで下がるように連邦政府がレアル安を誘導するのではないかとの噂が盛んに流れているために、今後もレアル安を容認する可能性が強くなってきている。
ドルに対するレアル通貨が10%下がるとインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)を0.3%押し上げる効果に結びつき、現在のIPCA5.45%が5.75%まで上昇することとなり、連邦政府の上限目標インフレ指数6.5%に接近するとヴォトランチン・コレトーラ社のチーフエコノミストのロベルト・パドヴァーニ氏は説明している。
今年のドルに対するレアル通貨は、8.5%下落して南アフリカのランド通貨の17.7%下落に次ぐ下落幅を記録、一方輸出形態が同様のオーストラリアドルは12.2%上昇している。
過去30日間のドルに対するレアル通貨は3.2%下落、南アフリカのランド通貨の3.3%下落、日本の円の3.8%の下落に次いで世界では3番目の大きな通貨の下落を記録、一方、韓国のウォン通貨は1.9%上昇、オーストラリアドルは0.33%上昇している。(2012年11月22日付けエスタード紙)