民間銀行が延滞率の増加に伴ってクレジット部門を縮小しているにも関わらず、公立銀行のブラジル銀行並びに連邦貯蓄金庫はクレジット部門を積極的に拡大して、民間銀行のマーケットシェアを奪っている。
昨年8月から政策誘導金利(Selic)が継続して引下げられているために銀行金利が低下、また連邦政府の要請による銀行手数料の引き下げに伴って収入が減少しているために、ブラジル銀行の第3四半期の純益は、前年同期比5.7%減少の27億レアルとなっている。
昨日のブラジル銀行の第3四半期の決算発表で同銀行の株価が4.28%下落した影響で、サンパウロ平均株価(Ibovespa)も1.7%下落、また民間銀行の純益も軒並み減少している。
ブラジル銀行の第3四半期の収益率は18.5%まで低下、今年9カ月間のクレジットは前年同期比19.4%増加、しかし民間銀行のイタウー銀行は延滞率の増加に伴ってクレジット部門を縮小しているために7.3%、ブラデスコ銀行は9.2%、サンタンデール銀行は10.1%とそれぞれ僅かな増加に留まっている。
ブラジル銀行は2013年も継続してクレジット部門の拡大を予定しており、今年は公立銀行が民間銀行のクレジット部門のマーケットシェアを奪取したために、来年は民間銀行が積極的にクレジットを拡大すると予想されている。
ブラジル銀行の第3四半期のクレジット部門の90日以上の延滞率は、2.17%と前四半期の2.15%から僅かに増加、一方イタウー銀行の延滞率は5.1%、ブラデスコ銀行は4.1%と2倍以上高いために与信審査を強化している。
ブラジル銀行が49.99%の資本参加をしているヴォトランチン銀行の9月末の自動車向けクレジット残額は、91億6,200万レアルと第1四半期の46億レアルの2倍近いクレジット残高となっている。(2012年11月9日付けエスタード紙)