昨年8月から9回連続して中銀の通貨政策委員会(Copom)が政策誘導金利(Selic)を引き下げ過去最低となる7.5%まで低下しているため、商業銀行の金利も減少してきている。
連邦政府はブラジル銀行並びに連邦貯蓄金庫に対して、金利並びに銀行スプレッドの大幅な引き下げやクレジットの拡大を要請しているために、公立銀行のマーケットシェアが拡大している。
公立銀行の金利引き下げ並びにクレジット拡大で民間銀行はマーケットシェアを失っているため、マーケットシェア維持のためには金利引下げ並びにクレジットの拡大を余儀なくされている。
ブラジル銀行並びに連邦貯蓄金庫に対して、連邦政府による法人並びに個人向けクレジットなどの銀行手数料の引き下げの要請に伴って、民間銀銀行の手数料引き下げに対して圧力をかけているため、民間銀行の収益の悪化が予想されている。
公立銀行並びに民間銀行の手数料引下げが余儀なくされているため、9月28日のブラジル銀行の株価は3.88%下落、先週の株価は6.4%下落、前記同様にサンタンデール銀行は2.95%、8.96%、イタウー銀行は2.89%、9.0%、ブラデスコ銀行は1.75%、8.43%とそれぞれ下落している。
連邦政府の要請による銀行手数料の引き下げによる今後の収益悪化が見込まれるために、ブラジルの5大銀行の先週の時価総額は、軒並み商業銀行の株価が下落した影響で、350億レアルと大幅に減少している。
Austin Rating社の統計によると、2011年6月から今年6月の連邦貯蓄金庫の手数料は93%と大幅に増加したため、手数料収入は5億6,700万レアルから11億レアルに増加している。
前記同様にイタウー銀行の手数料収入は24億レアルから28億レアルと16.7%増加、ブラジル銀行は28億レアルから32億レアルと14.3%増加、ブラデスコ銀行は16億レアルから19億レアルと18.8%増加、サンタンデール銀行は11億レアルから15億レアルと36.4%増加している。(2012年9月29日付けエスタード紙)