公立銀行の果敢なクレジット部門の拡大が中銀の予想を上回る伸び率となっているために、中銀は今年のクレジット部門の伸び率を前回予想の21%から24%に上方修正している。
しかし中銀は民間銀行の今年のクレジット部門の伸び率を前回同様に据え置いており、ブラジルの民間銀行の今年のクレジット伸び率は10%、外資系銀行の伸び率は13%に留まると予想している。
2008年の世界金融危機の影響で、民間銀行が与信の強化並びに延滞率の増加を防ぐためにクレジット部門を縮小したため、連邦政府はn国内経済の沈静化に歯止めをかけるため公立銀行に対してクレジット拡大を要請していた経緯がある。
今年の公立銀行のクレジット部門のマーケットシェアは46%と2009年の32%から大幅に増加、一方で民間銀行は延滞率上昇を危惧してクレジット部門を縮小したために、公立銀行にマーケットシェアを奪われている。
中銀経済班のトゥーリオ・マシエルチーフは、「経済回復にとってクレジット部門拡大は不可欠である」と述べており、今年のブラジル全体のクレジットの伸び率は前回の15%から16%に上方修正、現在のクレジット残高はGDP比51%に相当する2兆2,000億レアルに達している。
公立銀行は、政策誘導金利(Selic)の引き下げに伴ってクレジットを拡大しているにも関わらず、年金・給与口座天引き型クレジット並びに住宅部門向けクレジットの比率が大きいため延滞率は減少傾向となっている。
8月の過去12カ月間のクレジット部門の伸び率は、Selic 金利の低下並びに公立銀行の積極的なクレジット部門の拡大で17%と大幅に増加、過去6カ月間の公立銀行のクレジットコストは、Selic 金利並びにスプレッドなどの低下で前年同月比30.1%と大幅に減少している。
8月の個人向けクレジットの年利は、3月から継続して減少傾向となって35.6%まで低下、法人向けクレジットは2月から減少を続けて23.1%まで低下している。
8月の特別小切手税と呼ばれる口座借越残クレジットの年利は148.6%、個人向けクレジットの年利は39.4%、自動車購入クレジットの年利は20.5%、自動車向け工業製品税(IPI)の優遇税制適用で6月の1日当たりの平均クレジット件数は8.9%増加している。(2012年9月27日付けエスタード紙)