今年第2四半期のブラジル銀行の純益は、政策誘導金利(Selic)の切り下げに伴って銀行金利並びに貸出スプレッドの低下の影響で前年同期比9.9%減少の30億レアル、今年上半期の純益は前年同期比7.5%減少の57億レアルとなっている。
ブラジル銀行の純益減少は、主にSelic金利が過去最低水準になったことが大きく影響しているが、イタウー銀行並びにサンタンデール銀行の純益減少は延滞率の増加に伴ってクレジット部門の縮小が影響している。
ブラジル銀行並びに連邦貯蓄金庫は、銀行金利並びに貸出スプレッドの減少に伴って純益が減少するのをカバーするために、クレジット拡大で純益の減少をカバーしている。
ブラジル銀行のスプレッドは7.0%前後まで減少、世界金融危機後の過去2年から3年前のスプレッドは10%、ブラジル銀行のアルデミール・ベンジーニ頭取は、2年から3年後のスプレッドは4.0%まで減少すると予想している。
今年上半期のブラジル銀行のクレジットは、前年同期比20.3%増加していたにも関わらず、民間銀行のブラデスコ銀行のクレジットは、延滞率の増加に伴って与信審査を厳密にしているために、14.1%の増加に留まっている。
ブラジル銀行の第2四半期の90日以上の延滞率は、第1四半期と同水準の2.15%で推移、ブラデスコ銀行の延滞率は、第1四半期の3.74%から第2四半期は3.78%と僅かに増加している。
昨年の上半期のイタウー銀行のクレジット残高は3,170億レアル、今年の上半期の残高は3,568億レアル、ブラデスコ銀行は前記同様に2,508億レアル、2,792億レアル、サンタンデール銀行は1,758億レアル、2,056億レアルと民間3行のクレジット平均伸び率は13.2%であった。
積極的にクレジット拡大を継続した公立銀行のブラジル銀行は前記同様に4,224億レアル、5,081億レアル、連邦貯蓄金庫は2,086億レアル、3,027億レアルと公立2行のクレジット平均伸び率は28.5%と民間3行の2倍以上の伸び率を記録している。(2012年8月15日付けエスタード紙)