今年上半期の民間最大のイタウー銀行の純益は、前年同期比5.6%減少の67億レアルと過去10年間で初めて前年同期比で減少、ブラデスコ銀行の上半期の純益は僅か2.5%増加の56億レアルであった。
イタウー銀行の上半期の純益の悪化は、個人向けクレジットの延滞率の増加が要因となっているが、特に自動車向けクレジットの延滞率の増加が影響している。
中銀の通貨政策委員会(Copom)による政策誘導金利(Selic)の引下げに伴って、商業銀行の金利の引下げによる純益の減少につながっており、第2四半期の純益は、前年同期比8.3%減少の33億レアルに留まった。
イタウー銀行のクレジットの第2四半期の90日以上の延滞率は、5.2%と第1四半期の5.1%から増加、個人向けクレジットの延滞率は、6.7%から7.3%と大幅に上昇したが、法人向けクレジットの延滞率は3.7%から3.5%に減少している。
イタウー銀行の今年の売上は、前回の14%-17%から10%と大幅に下方修正されたが、延滞率が高い自動車向けクレジットを除いた売上は13%-15%増加が見込まれている。
昨年末のイタウー銀行の自動車向けクレジット残高は600億レアル、今年末は与信審査が厳しくなるために、500億レアルから520億レアルに減少すると予想されている。
6月末のイタウー銀行の総資産は8,880億レアル、ブラデスコ銀行は8,300億レアル、過去12カ月間のイタウー銀行の総資産は12%増加、ブラデスコ銀行は20%増加した。
ブラデスコ銀行は昨年下半期からブラジル全土に1,000支店以上を開設したために、イタウー銀行とウニバンコ銀行が合併した時の総資産の差額1520億レアルから大幅に縮小してきている。(2012年7月25日付けエスタード紙)