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アミール・カイル 政府は、銀行各社が徴収する高金利を優先的攻撃目標として、そこへまさにシュートを的中させた。それと同時に、政府系金融機関が再び金利を引き下げ、それを手本のようにマスコミを通じて広く通知するという戦略でも、ゴールを決めた格好だ。 私は、公銀が経済をリードすることで金利の指針に重要な1歩を踏み出す結果につながったと評価する。 景気に対する最大の抑止因子を見つけ出し、銀行業界が持つ巨大な力に立ち向かったジルマ・ロウセフ大統領には、賛辞を送りたい。金利の低下は、成長に向かう決定的な余地を生み出すことになる。 しかしながら金融市場の分析は、2008年の国際金融危機当時に採用された戦略の繰り返しという議論に終始しており、利下げを実施したことによってブラジル銀行と連邦貯蓄銀行が利益を縮小して債務不履行が拡大する、という内容にとどまった。だが現実には、この分析と逆のことが起きた。この戦略は、高いマージン(スプレッド)とわずかな信用という状況を、低いマージンと信用市場の拡大へ切り替えることに成功した。しかも、大きな収益に加えて、新たな顧客に対してさらに別の商品を提供する可能性をも生み出した。 この戦略もまたゴールを決める可能性があるが、重要なことは銀行の利益の大小ではない。問題は、競争力の拡大とこの国を成長に向かわせるという、国家システムの枠組みなのだ。 この見解こそ、顧客拡大のための利下げ発表キャンペーンの本質だ。顧客の損失を恐れた民間銀行は、ブラジル銀行と連邦貯蓄金庫の決定後、金利を引き下げると発表した。 後は、民間銀行によるこの金利の引き下げが実際問題としてどうなるのかを見守るだけだ。もしそれが価値のないものであれば、政府の放ったシュートをもろに浴びるはずだ。しかしながら、金利の引き下げという目標を達成するために政府は、別の対策を組み合わせることが必要になる。というのもこれらの銀行は、過剰なスプレッド金利には何ら手を付けることなく22件の対策をPRするという出足の稚拙さで、ゲームの鍵を握っているのが政府だと示したからだ。実際のところ、攻撃を仕掛けてゴールを決めた政府が、終始ボールを支配していた。負担する金融コストを引き下げようという顧客の精力的な努力を見下すべきではない。 政府の考えとして、民間銀行がいかなる形で利下げするより、むしろ、文明的な金利水準へと向かわせることが問題の解決につながると判断していることは明らかだ。 このための強力な武器を政府はいくつか手にしており、そして大統領はすでに、個人的にこのプロセスを見守っていくことを明言した。 複数の武器。そのいくつかの武器の重要なものの1つが、Selicの利下げだ。国債への投資という金鉱山は、Selicが利下げされるごとに活気を失っていく。公債の収益性はいずれもSelicと連動しており、利下げと連動して低下する。結果として信用の提供を拡大する方向へと銀行を駆り立てる。そうすると、競争原理によりカルテルの試みを阻止する動きが強まり、高い金利を設定することが難しくなる。 後は、今年の年末まで、政府がSelicを更に利下げするのか、それとも、選挙イヤーの今年、銀行預金に関する問題を回避するために9%で維持するのかを見守るだけだ。 私は、政府が対策を更に進めると確信する。というのも、債券から預金へとアプリケーションが地すべりしていくリスクを避けながら利下げ可能な余地が、依然として残されているからだ。銀行が課す高い手数料は低下傾向にあり、この類の努力は、Selicの利下げを可能にする。 もう1つの可能性は、公債によって得た利益に対する課税率の縮小、あるいは…私はそのほうが好ましいと考えるのだが、通貨の発行を伴うロールオーバーの実施だ。 最終的に、Selicの利下げというアドバンテージを、連邦政府が流動負債のロールオーバーを実施して外貨準備高の負担縮小ために活用するという選択肢が存在する。 その資金を社会プログラムの積極的な拡張とインフラへの投資拡大、同様に、社会に対する税負担の低減に活用することができるため、支出の中で最も強力な経済的手段だ。そのリソースは実に大きい。2011年の場合、連邦政府は1,810億レアルを金利のために支払い、外貨準備高への負担のために1,000億レアル以上を支出している。2012年には、負債も外貨準備高も増大するため、この金額は更に拡大する。リソースにより経済が活性化するため、枯渇もしない。重要なことは、金利によってこれらを浪費しない事だ。 もう1つの強力な武器は、銀行が設定する金利に基づいて中央銀行による強制預託金の規定を定めることである。強制預託金の積み立ては現在、現金預金とその期間によって比率が決められている。 新しい規定では、そのパーセンテージは、銀行が低利子で商品を提供すればするほど低くなるだろう。ブラジル銀行と連邦貯蓄金庫は民間銀行よりも低利で事業を展開していることから、信用を拡大するために財源も大きくする必要がある。これは市場でシェアを拡大させる戦略に沿ったものになる。 そこで提案したい。これから政府は、大きな経済効果のある2つの対策を実施すべきだ。 最初の対策は、銀行業界の金利の引き下げ。この金利というのは、個人と法人の金を銀行が吸い上げる強力な吸引機構の1つだ。銀行サービスにはコストがかかり、報酬も支払われるべきであるが、この国ではそれが過大に行われている。顧客の苦情件数が記録的な状況にあることから分かるように、そのサービスは不明朗で、これらの手数料の大部分は銀行の業務コストを完全に上回る。2008年4月にサービスの標準化が行われたが、手数料の値下がりには何ら進展が見られなかった。 手数料の値下げを実施し、消費と貯蓄の拡大につながる個人と法人の手に置かれる資金を拡大する時が到来している。 2番目の提案は、公共の財政と為替に強い影響をもたらすものだ。資金の流動性を拡大すること、言い換えれば、通貨の発行を拡大するということ。説明しよう。連邦政府会計の赤字のカバーと、中央銀行が外貨準備高を拡充(レポ取引)、そしてBNDESへの資金拠出を目的にドルを調達するために国庫財務局は公債を発行するが、それに比べて、中央銀行が補足的に通貨を発行するのはごくわずかである。2011年の国債の純発行額は1,790億レアル!に達し、連邦政府の国内流動負債は1兆6,040億レアルから1兆7,830億レアルへ、1年間で増大した。利払いが発生する債券によって負債を拡大させる代わりに通貨を発行することを提案したい。これに対して、インフレが発生するという批判がある。 私は、それを信じない。というのも、インフレ因子は国外にあって、その国際価格は停滞あるいは値下がりしていることから、企業各社による価格上昇の誘発を抑制することになる。 このチャンスはまさに今だ。金利に伴う支出削減の見通しに加えて、企業各社の競争力に大きな影響を与える為替に対して決定的な効果のある、この時なのだ。先進諸国はいずれも、金利をほぼゼロ金利にした上で、輸出を拡大させるためにこの戦略を採用している。先進国経済によって生み出された過剰な流動性は、通貨を発行してマネタリーベースを拡大するという、まさに同じ戦略をもってしてのみ、これを撃退することができる。流動性に流動性をもって制する。ブラジルには持続的な形でより大きく成長する余力があるため、この新しい標的に照準を合わせるにしくはない。(2012年4月22日付エスタード紙)
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【会議所 トピックス】
定例理事会・第71回定期総会(2020.3.19開催)
海外在留邦人の一時帰国の際の 新型コロナワクチン接種のニーズ調査(2021年4月)
ウェブツールおよび情報収集媒体アンケート結果(2020年9月)
会員企業の新型コロナSDGs (CSR) 他、関連取り組み状況
渡航・オフィス再開等に向けてのアンケート(2020年9月)
新型コロナウイルス感染拡大に伴う企業活動や危機管理に関するアンケート結果【速報】(2020年6月)
【速報2】新型コロナウィルス感染に関するアンケート【その2】一時帰国対応について 3/31日現在
【速報 (更新)】新型コロナウィルス感染に関するアンケート調査結果 4/3日現在 128社
新型コロナウィルス対策に関連する各種法律・政令 3/24
感染対策情報(サンパウロ日伯援護協会提供)3/19
新型コロナウィルス情報(ポル語、サンタクルス病院提供)3/17
ブラジル保健省フェイスブック
新型コロナウイルスに関するQ&A 保健省(ポルトガル語)
ブラジル保健省ホームページ
感染発生連絡③ 3/20
感染発生連絡② 3/17
感染発生連絡① 3/11
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「ブラジル労働法のポイント」 (表紙クリックで内容表示)
(麻生元総理との意見交換会)
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