ブラジル銀行は、連邦政府の要請を受けて2週間前にクレジット向け金利を大幅に下げた影響で、民間銀行は金利の切下げを余儀なくされていたため、中銀の通貨政策委員会(Copom)での政策誘導金利(Selic)の切下げ前に、一斉に金利を切下げていた。
18日、Copom 委員会は、満場一致でSelic金利を0.75%切下げて9.0%に決定したために、ブラジル銀行は再度、銀行業界の最低金利を目指してクレジット向け金利を「一%の百分の一単位」の切下げを実施して、顧客の獲得の拡大を図る。
ブラジル銀行は、特にクレジットの返済などを期限前にキッチリと行う顧客に対して、民間銀行の最低金利を下回る金利を設定、再度の金利の切下げの対象は、個人向けクレジット並びに特別小切手と呼ばれる口座借越残クレジット、クレジットカード、自動車向けクレジットとなっている。
今日、連邦貯蓄金庫(Caixa)は、ブラジル銀行に追従してクレジット金利を再度切下げる予定、また今月23日から「母の日」の前日の5月11日まで営業時間を一時間多くして顧客拡大キャンペーンを実施、クリスマスに次いで小売販売が大きな「母の日」は土曜日にも関わらず、顧客獲得のために営業を予定している。
ブラジル銀行の自動車購入向けクレジット月利は0.99%と最も低利であったが、Caixa金庫並びにイタウー銀行、ブラデスコ銀行、サンタンデール銀行、HSBC銀行が相次いで金利を切下げ、特にブラデスコ銀行の同クレジット月利がブラジル銀行よりも低利の0.97%となった。
昨日、ブラジル銀行は、ブラデスコ銀行の月利0.97%を下回る0.95%に設定、また特別小切手と呼ばれる口座借越残クレジットについてもHSBC銀行の月利1.39%を0.01%下回る1.38%に切下げた。
ブラジル銀行のアレシャンドレ・アブレウ副社長は、「再度の金利切下げの可能な要因として、中銀によるSelic金利の大幅な切下げ並びに前回の金利切下げによる良好な顧客の反応、常に競合銀行よりも低い金利の設定をする戦略の採用」と説明している。
4月9日から19日までのCaixa金庫の運転資金向けクレジットは、2万6,700件と前2週間比では276%と大幅に増加、クレジット承認件数は20%増加の8万4,700件に達している。
Selic金利が9.0%に切下げられたために、年利6.17%の固定金利プラス参考金利(TR)のポウパンサ預金の金利は、確定金利付きファンドや銀行間預金ファンド(DI)との間で金利差がほとんどなくなっている。
ギド・マンテガ財務相は、2009年にSelic金利が8.75%と最低を記録した時も確定金利付きファンドからポウパンサ預金にそれほど多くの資金の移動がなかったために、ポウパンサ預金の金利の見直し政策の導入を否定している。
Selic金利が9.0%に切下げられたために、野党の州知事達は、連邦政府に対する州政府の負債の金利削減を要求しており、サンパウロ州のジェラルド・アウキミン州知事は、州政府の負債の金利計算を総合物価指数(IGP-DI)連動指数から広範囲消費者物価指数(IPCA)への変更を要求している。(2012年4月20日付けエスタード紙)