サンパウロ州サトウキビ加工業者連合(Unica)ではブラジルの砂糖輸出の現在のシェア維持並びに国内のエタノール供給50%には2020年までに120の新規生産工場建設が必要であり、投資総額を1,560億ドルと見込んでいる。
ブラジルは現在の世界の砂糖生産の25%、輸出の50%を占めているが、国内のエタノールや砂糖供給を維持するには2020年までに1,570万トンのコモディティ生産が必要となる。
砂糖の輸出は現在の2,420万トンから2020年には3,740万トンを予想、投資総額1,560億ドルのうちで1,100億ドルは新規生産工場の建設、460億ドルは農地拡大や生産技術の向上などに投資される。
今年のサトウキビ生産は5億5,500万トンから2020年には12億トン、そのうち4億5,000万トンがエタノール生産向けを予想、しかし投資拡大には投資向けクレジットの確保、エタノール向け減税などが緊急課題となっている。
現在のエタノール工場の1リットル当たりの価格は1.15レアルとガソリン価格に接近しており、またガソリンの課税比率は販売価格の35%、エタノールは31%であるが、エネルギー効率がガソリンよりも30%低いために更なる減税が必要となる。
連邦政府は11月に一般的に燃料税と呼ばれる経済支配介入納付金(Cide)を、ガソリン燃料Cに対して14%から0.26%に減税したために、更にエタノール燃料価格がガソリンに対する価格競争力をなくしているために、エタノール燃料向けの社会統合基金(PIS)/社会保険融資納付金(Cofins)の減税が必要となっている。
エタノール業界では世界金融危機後の大幅な投資削減やブラジル沿岸の膨大な埋蔵量を誇る岩塩層下原油の発見などがあり、またガソリン価格決定の長期に亘る透明な政策もエタノール投資促進するためには欠かせない要因となっている。(2011年12月14日付けヴァロール紙)