ペトロブラス石油公社のジョゼ・セルジオ・ガブリエリ総裁は海外に発注している岩塩層下原油(プレソウト)開発用の掘削装置やプラットフォームの納入予定が大幅に遅れているために、年内の投資計画変更を余儀なくされる可能性を示した。
今年のプレソウト向け予定投資総額は930億ドル、しかし開発用の発注装置の遅延で847億ドルへの削減を余儀なくされており、年内に必要な発注済みの13掘削リグのうちで6リグは遅延しながら到着、残りの7リグはすでに到着していなければならないが大幅に遅れている。
現在のプレソウトからの生産は全体の僅かに5%であるが、2020年には40%に相当する1日当たり270万バレルまでの増加を予想、今年7カ月間のペトロブラスの投資は320億ドルと予算を大幅に下回っている。
ペトロブラスの2011年から2015年までの5カ年投資計画では2,240億ドルの予算があり、そのうち42%は軽質油の比率が高いプレソウト地域の開発に充てられる。
ガブリエリ総裁は2020年の石油生産600万バレルに達するためには2015年から2020年までに35の生産システムの操業が不可欠であり、また従業員のトレーニングや人材育成、機械・装置の供給システムの確立など多くの問題を抱えている。
昨年は北部地域、北東地域並びに中西部地域の石油需要拡大でペトロブラスの石油精製能力が国内需要を下回ったために、1日当たり38万2,000万バレルの石油派製品輸入を余儀なくされた。
ブラジル国内では石油精製コンビナートとしてリオ州のComperj製油所並びにペルナンブーコ州のアブレウ・リマ製油所の第1フェーズが操業開始しても、2015年には石油派製品の輸入が1日当たり43万9,000バレル必要であり、2016年のPremium製油所の操業で輸入減少に転じると予想されている。
今後は北東地域の石油の需要拡大が見込まれているために、消費地に近い地元での製油所建設が見込まれており、ペルナンブーコ州、マラニャン並びにセアラー州が候補地に挙がっている。
ペトロブラスでは製油所向け投資を継続しなければ、2020年には現在の石油製品の輸入比率5%から40%まで上昇すると予想、現在の国内の石油消費220万バレルは2020年には300万から330万バレルまで上昇すると予想している。
昨年のガソリンの国内消費は前年比19%増加、今年上半期は6.7%増加、2020年のブラジル国内の石油消費300万バレルは米国、中国、インドや日本に迫る消費国となる。(2011年8月17日付けエスタード紙)