フェルナンド・エンリケ・カルドーゾ(FHC)政権で官房長官や企画相を務めたペドロ・パレンテ氏は、ラヴァ・ジャット作戦大型汚職問題などで、米国格付け企業による格下げが止まらない世界一の負債を抱える企業となったペトロブラス石油公社(PB)の総裁に6月初めに就任した。
ペドロ・パレンテ新総裁は、7月初めにペトロブラスの主要な取締役を招集して今後の投資計画見直しを予定、負債軽減のための投資削減による石油増産計画の見直しを迫られている。
ペトロブラスの2015年~2019年の主要な投資計画であるプレソルト鉱区で生産される天然ガスの精製向けのリオ州リオ石油製油所コンビナート(Comperj)の操業、サントス海盆並びにエスピリット・サント海盆、セルジッペ州沿岸の原油点天然ガス開発、有望な埋蔵量が見込まれているルーラ・オエステ鉱区やアタプ・ノルテ鉱区の原油開発は先送りされると予想されている。
HSBC銀行ではペドロ・パレンテ新総裁が負債削減を優先するために、今後2年間の平均投資額は160億ドルまでカットされると予想、ペトロブラスの2015年~2019年の投資総額は、984億ドルで年間平均196億ドルの投資が予定されていた。
ルーラ・オエステ鉱区の原油開発は2015年~2019年に予定されていたにも関わらず、負債削減の優先で2020年に先送り、また2018年の操業開始予定のアタプ・ノルテ鉱区の原油開発は、2020年以降に先延ばしされると予想されている。
ペトロブラスでは2020年の1日当たりの原油生産を270万バレルと計画していたが、投資計画の見直しで230万バレルへの下方修正を余儀なくされており、2017年には2.0%増産、2018年以降は年間3.0%の増産が必要となっている。
またサントス海盆のプレソルト原油開発のジュピター鉱区(BM-S-24)並びにエスピリット・サント海盆のパルケ・ドス・ドセス鉱区、セルジッペ州沿岸で原油・天然ガスの存在が確認されているバーラ鉱区並びにポッソ・ヴェルデ鉱区、ファルファン鉱区、モイタ・ボニータ鉱区、クンベ鉱区、ムリウ鉱区の開発は先送りされると予想されている。(2016年6月24日付けヴァロール紙)