プレソルトの原油・天然ガス開発向け28隻のプラットフォームFPSO建造目的で設立されたSete Brasil社は、今後数十年間に亘って高い収益率が見込めるとブラジル年金ファンドや投資銀行を含む金融市場投資家が競って大型投資を行ってきた。
しかし石油の国際コモディティ価格下落並びに低開発コストの米国産シェールガスの増産、世界的な石油需要減少、採算割れを引き起こしている高コストのプレソルト石油開発に対する現在の国際石油コモディティ価格、連邦警察のラヴァ・ジャット作戦で発覚しているペトロブラス石油公社関連汚職問題などの要因で、同社に投資している年金ファンドや投資ファンドが窮地に立たされている。
Sete Brasil社に大型投資を行っている連邦貯蓄金庫年金基金(Funcef)並びにブラジル銀行年金ファンド(Previ)、 BTGパクツアル銀行は昨年の決算発表で総額26億レアルに達する赤字を発表している。
またSete Brasil社に出資しているペトロブラス年金公社(Petros)並びに勤続期間保障基金ファンド(FI-FGTS)、ブラデスコ銀行、サンタンデール銀行も投資による赤字計上を余儀なくされている。
昨年11月までの年金投資ファンドの赤字は、前年同期の2倍以上の650億レアルに達するとブラジル民間非公開年金協会(Abrapp)のジョゼ・リベイロ・ペナ・ネット会長は説明している。
特に連邦貯蓄金庫年金基金(Funcef)の赤字は70億レアルに達しており、そのうち2015年末のヴァーレ社の持ち株総額は、鉄鉱石の国際コモディティ価格の下落やヴァーレ社が大型出資を行っているミナス・ジェライス州のサマルコ社の鉱山廃水用ダム決壊事故で株価が下落した影響で、前年末の90億レアルから40億レアルに下落している。(2016年3月16日付けエスタード紙)