世界的な石油需要減少並びに供給過多の影響を受けて国際コモディティ価格が低迷、またドル高の為替による負債増加に伴って、ペトロブラス石油公社は、2015年~2019年の投資5か年計画の再度の見直を余儀なくされており、前回の投資総額1,300億ドルから24%に相当する320億ドル削減の980億ドルに下方修正している。
今回の24%相当の投資計画の下方修正は、1バレルあたりの石油価格を前回の投資計画時の55ドルから45ドルに修正、また今年のドルの平均為替をR$4.06と仮定して算出、しかし昨日のニューヨーク市場の石油国際コモディティ価格終値は30.44ドルまで落ち込んでいる。
ペトロブラスは今回の320億ドルに及ぶ投資計画の下方修正は、同社の負債軽減並びに投資家への配当金分配の改善、国際コモディティ価格の下落並びに世界の石油供給過多による減産、生産コスト減少などを配慮、国際コモディティ価格の下落にも関わらず、今年の自社資産売却で144億ドルの臨時収入を見込んでいる。
昨日のペトロブラスの投資計画発表を受けて、同社の優先株価は9.20%下落の5.53レアル、普通株価は7.65%下落の7.00レアルまで減少、またクレジットスイス銀行では、石油の国際コモディティ価格の回復は大幅に遅れると予想している。
ペトロブラスの2016年の1バレルあたりの石油の平均コモディティ価格予想45ドルは、非現実的な価格予想であると石油業界関係者の見方は一致しており、バンクオブアメリカ・メリルリンチ並びにメリルリンチ証券は、米国のシェールオイルの増産ブームによる在庫増加に伴って、短期的には20ドル~25ドルで推移すると予想している。
2015年~2019年の投資5か年計画では、前回の投資総額1,300億ドルから24%相当の980億ドルへの下方修正を受けて、石油・天然ガス開発及び生産部門への投資総額は1,086億ドルから800億ドルに削減される。
また石油・天然ガス配給部門への投資総額は128億ドルから109億ドル、ガス派生商品・エネルギー部門へは63億ドルから54億ドル、その他への投資は26億ドルから21億ドルにそれぞれ削減される。
ペトロブラスはラヴァ・ジャット作戦による汚職事件問題で金融市場の信用崩壊による相次ぐ格下げや石油の国際コモディティ価格の低迷などで時価総額が壊滅的に下落、またドル高の為替の影響で年内の自社資産売却による144億ドル調達は疑問視されている。‘(2016年1月13日付けエスタード紙)