石油の国際コモディティ価格の低迷並びに上昇を続けるドル高の為替、ラヴァ・ジャット作戦による汚職問題発覚によるペトロブラス石油公社の株価低迷、ブラジル経済のリセッションによる石油需要低迷などの要因で、同社は2015年~2019年の短期5か年投資計画の見直しを余儀なくされている。
今年のペトロブラスの投資総額は再度の投資計画の下方修正で280億ドルを下回ると予想、今月30日の投資計画見直しでは約20%に相当する60億ドルの削減が予想されている。
今年上半期の投資は投資計画の40%に相当する総額122億ドルがすでに投資されているが、2014年~2018年の投資総額2,070億ドルから大幅に下方修正されている。
今年6月末に承認された2015年~2019年の5か年投資計画では投資総額は1,300億ドル、2020年の同社の国内外の1日当たりの平均石油生産は370万バレルが予定されているが、今年の1バレルあたりの平均石油価格を60ドル、レアル通貨に対するドルの為替をR$3.10で計算されている。
また2016年~2019年の1バレルあたりの平均石油価格は70ドル、2016年のドルの為替はR$3.26、2017年をR$3.29と仮定して算出されているが、現在のイギリスの北海にあるブレント油田から採鉱される硫黄分の少ない軽質油であるブレント価格は52ドルとなっている。
ペトロブラスでは2018年末までに資産売却による調達資金は570億ドル、6月末のペトロブラスの負債総額は1、340億ドル、運転資金は300億ドル、ペトロブラスの6月末のEbitdaに対する負債比率は4.0倍を上回っている。
ペトロブラスは2020年のブラジル国内の1日当たりの石油生産を420万バレルから280万バレルと大幅に下方修正、2020年までの石油生産は年率換算で平均5.5%の増産をしなければ達成できない。
ペトロブラスは自己資金調達のために2016年までに自社所有の資本売却で150億ドル調達を計画、サンパウロ平均株価(Ibovespa)が低迷しているためグループ企業の石油配給会社BR Distribuidoraの新規株式上場(IPO)を先送りしているが、IPO では30億ドルの資金調達を見込んでいる。(2015年9月22日付けヴァロール紙)