連邦警察の特別捜査「ラヴァ・ジャット作戦」による汚職問題発覚でリオ石油製油所コンビナート(Comperj)の工事を請け負っている大手ゼネコンに対するペトロブラス石油公社による支払い遅延の影響で、同コンビナートの建設が停滞している。
石油の国際コモディティ価格の低迷並びに国内需要を満たすための国内価格を上回る石油派生品輸入による収益悪化、国内の燃料価格調整の制限、ラヴァ・ジャット作戦の汚職問題発覚による信用下落や格下げなどの要因で、ペトロブラス石油公社の投資が軒並み停滞している。
5月中旬に中国の李克強首相はブラジリアでジウマ・ロウセフ大統領と会談、ブラジルのインフラ整備部門に総額500億ドルの投資を行うと発表、鉄道や道路、電力などのインフラ整備部門以外にも石油・天然ガスなどの天然資源の安定供給のためにペトロブラスに大型投資を予定している。
アルデミール・ベンジーニ総裁は、今週初めに発表した2015年~2019年のペトロブラスの投資5か年計画は、前回の予算を更に41%カットして1,303億ドルまで削減、また2018年末までに投資向け資金調達並びに負債削減のために570億ドルの自社資産放出を発表している。
今回の2015年~2019年の投資5か年計画の予算総額の44%はプレソルト油田開発向け投資となり、また前回の原油生産目標よりも実現可能な30%カットが織り込まれて投資予算並びに石油生産は現実的な数字に変更されている。
リオ石油製油所コンビナート(Comperj)のプレソルトで生産される天然ガスの精製向けに12億8,000万ドルの投資を発表、2017年からの生産開始をアルデミール・ベンジーニ総裁は発表している。
中国の李克強首相は、ブラジルを訪問した時に投資資金の枯渇してきたペトロブラス向けに中国工商銀行(ICBC)との間で大型クレジット案件締結、またペトロブラスはプレソルトを中心とした投資金調達のために石油配給事業のBR Distribuidora社の新規株式公開(IPO)を行うと予想されている。(2015年7月3日付けエスタード紙)