先月、英蘭系石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルは英天然ガス生産大手BGグループを702億ドルで買収することで合意したと発表、石油業界では過去10年で最大の買収劇となった。
ブラジル国内の石油生産ではシェル社の1日当たりの原油生産4万6,400バレルとBG社の13万7,200バレルを合わせた18万3,600バレルに増加、ペトロブラス石油公社に次いで2位に上昇する。
膨大な原油埋蔵量を誇るリブラ鉱区のペトロブラス石油公社の権益は最高の40%、フランス資本 Total社並びに英国/オランダ資本のシェル社は20%、中国海洋石油(CNOOC)並びに中国石油天然ガス集団(CNPC)はそれぞれ10%の権益を所有している。
シェル社は20%の膨大な原油埋蔵量を誇るリブラ鉱区やBGグループが権益を擁しているルーラ油田やサピニョーラ油田などのブラジル国内の原油生産はシェル社にとって世界の原油生産の20%に達する。
またシェル社は今年10月に実施が予定されている第13回石油開発鉱区事業入札に参加を予定しており、ブラジル国内での原油生産の拡大を積極的に進める計画を立てている。
シェル社は2016年~2018年の300億ドルに達する自社資産売却を計画しているにも関わらず、ブラジル国内の自社資産売却は基本的には対象外となっており、石油配給事業や石油・天然ガス開発事業を強化する一方でシェールガス事業からの撤退を検討している。
シェル社の2014年投資総額は350億ドル、今年は200億ドルにとどまると予想されているが、国際石油価格が1バレルあたり現在の60ドルから70ドル~90ドルに回復すれば年間平均350億ドル~400億ドルの投資を予定している。(2015年6月23日付けヴァロール紙)