ペトロブラス石油公社は、ラヴァ・ジャット作戦での汚職問題などで企業イメージが悪化して資金調達が困難を極めているため海外の自社資産放出を積極的に進めている。
ペトロブラス石油公社はレアル通貨に対するドル高の為替で益々負債が増加してきており、また石油の国際コモディティ価格の減少で収益が悪化、ペトロブラス石油公社の2014年の最終損益は215億8,700万レアルの赤字を計上、このうちラヴァ・ジャット作戦で明らかになった汚職による損失が約62億レアルを計上している。
そのうえ今年2月に米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが同社の優先債の格付けを、Baa3からBa2(投資不適格級)に引き下げ、一段の格下げ方向で見直すと発表したにも関わらず、格付会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)並びにFitchはペトロブラスの格付けを据え置いていた経緯があった。
ペトロブラスは償還期間が100年の社債発行で25億ドルの資金調達を予定しており、海外投資家による社債購入の需要はすでに130億ドルに達しているにも関わらず、25億ドルの社債発行だけにとどめる一方で、年利は8.45%と高金利を余儀なくされている。
ペトロブラスが最後に海外での社債を発行したのは、ラヴァ・ジャット作戦による汚職問題が明らかになる前の2014年3月であり、今回の25億ドルの社債発行の主幹事は金融市場で信用のあるドイツ銀行並びにJPモーガン社が資金調達を行う。
ペトロブラスの純負債総額は3,324億5,700万レアル、ペトロブラスの30年物の社債の年利は7.6%となっているが、今回の100年物の社債の年利は8.45%と非常な高金利を余儀なくされている。(2015年6月2日付けエスタード紙)