ペトロブラス石油公社は、連邦警察のラヴァ・ジャット作戦で発覚している汚職問題や格付け会社ムーディーズによるペトロブラスの投資適格ランクを財務力が不十分で債務不履行の可能性があるとしてBaa3からBa2に2段階の格下げ、国際石油コモディティ価格の下落で資金調達に苦慮している。
また開発コストの低い米国のシェールガスや過去1年間で45%も下落した国際石油コモディティ価格に対して、ブラジルのプレソルト石油開発のコストは非常に高いために現在の国際石油コモディティ価格では採算割れになると予想されている。
ペトロブラスが5.0%の資本参加をして2011年に設立されたプレソルトの原油・天然ガス開発向け28隻のプラットフォームFPSO建造するSete Brasilに対して資金調達が困難になっているために、プラットフォームの発注を半減すると予想されている。
Sete Brasilへのペトロブラスによる28隻のプラットフォームFPSOの発注並びにその他の石油開発企業向けの1隻のプラットフォームFPSOの発注総額は250億ドルに達するが、クレジットの80%は社会経済開発銀行(BNDES)が提供する。
2015年~2016年に9隻のプラットフォームFPSOの建造が予定されており、社会経済開発銀行は30億ドル、連邦貯蓄金庫は15億ドル、英国のUK Export Financeが2億2,000万ドルのクレジット提供を予定していたにも関わらず、社会経済開発銀行はラヴァ・ジャット作戦で発覚している汚職問題のためにクレジット提供を止めている。
また2017年~2018年に12隻のプラットフォームFPSOの建造が予定されており、社会経済開発銀行は50億ドル、英国のUK Export Financeは5億8,000万ドル、ノルウエーの2商業銀行による10億ドルのクレジット提供が予定されていた。
2019年~2020年に8隻のプラットフォームFPSOの建造が予定されており、商船基金(FMM)が103億ドルのクレジット提供を予定していたが、ペトロブラスの汚職問題による企業イメージの下落、投資適格ランクのBaa3からBa2への2段階の格下げ、負債軽減のための資金売却、国際石油コモディティ価格の下落などペトロブラスにとって最悪の状況となっているために、クレジットの取得は難しいと予想されている。(2015年3月6日付けエスタード紙)