12月3日、米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、ペトロブラス石油公社のベースライン信用リスク評価を「Baa3」から「Ba1」に引き下げたが、格下げはこの2カ月で2回目となっている。
今回の格下げはペトロブラスの会計監査人が汚職疑惑を理由に第3四半期の決算の承認を拒否して、決算発表が大幅にずれ込んだために同社は資金調達が困難に陥って、資金調達リスクが大幅に高まったとムーディーズでは説明している。
連邦警察の特別捜査「ラヴァ・ジャット作戦」によるペトロブラス石油公社の汚職スキャンダルで金融市場での信頼が揺らいでいる同社にとっては大きな痛手となっている。
ペトロブラスは相次ぐ格下げで海外での資金調達が困難になってきているために、更なる格下げは国庫庁が同社への資金的サポートいかんにかかっていると市場関係者はみている。
ペトロブラスの50%以上の株を擁している連邦政府が最も被害を受けており、また10%のペトロブラスの株を擁している社会経済開発銀行(BNDES)も大きな被害を受けている。
10月にムーディーズはペトロブラスの外貨および自国通貨建て債券格付けを「Baa1」から「Baa2」に引き下げており、また見通しはネガティブとなっているが、汚職スキャンダルの行方、困難な資金調達や株価の下落など更なる格下げの可能性が指摘されている。(2014年12月5日付けエスタード紙)