2010年4月20日にメキシコ湾沖合の海上で海底油田掘削作業中だった、BP社の石油掘削施設「ディープウォーター・ホライズン」で、技術的不手際から掘削中の海底油田から逆流してきた天然ガスが引火爆発し、海底へ伸びる掘削パイプが折れて大量の原油がメキシコ湾へ流出した事故から4年が過ぎたが、再び世界の石油開発メジャーがメキシコ湾沖合で原油開発を進めている。
ロイヤル・ダッチ社はルイジアナ州沖合210キロメートルの石油開発プラットフォームOlympusで1日当たり10万バレルの原油を生産している。
米国内でのシェールガス開発や今年6カ月以降の石油の国際コモディティ価格が30%以上下落しているにも関わらず、石油メジャーはメキシコ湾の深海地域の10カ所以上で原油開発を進めている。
2001年のメキシコ湾沖合の原油生産は米国の原油生産の25%を占めていたにも関わらず、今では大幅に減少、また2010年の石油掘削施設「ディープウォーター・ホライズン」での原油流出事故で原油開発ライセンスの認可が厳しくなっている。
2013年のメキシコ湾沖合の原油や天然ガスの生産はシェールガス開発による影響で米国の原油生産の10%迄減少しているが、エクソン・モービル社 並びにHess Corp社、 Chevron社による1日当たりの原油生産は90万バレルに達している。
現在のメキシコ湾の新しい深海油田開発プロジェクトは更に沖合の深度が深い地域では2010年よりも更に25%深くなっており、シェルやChevron社によるプラットフォーム設置にはそれぞれ3億ドルが必要となっている。
Hess Corp社は先週からニューオリンズ沖合220キロメートルのTubular Bellsプロットフォームで原油開発を開始、2016年のメキシコ湾の深海油田の1日当たりの原油生産は190万バレルに達すると予想されている。
石油メジャーがメキシコ湾の深海油田開発を再開した要因として、中近東やラテンアメリカでの原油開発やシェールガス開発よりも生産性が高いことが注目を集めている。(2014年11月25日付けヴァロール紙)