6月下旬、大統領府プラナルト宮は、原油や天然ガスの埋蔵量が100億バレル~150億バレルと予想されている4カ所の岩塩層下(プレソルト)鉱区を入札なしでペトロブラス石油公社への譲渡を決定した。
ペトロブラスに譲渡されたプレソルト鉱区は、リオ市から200キロメートルの外洋にあるブージオ鉱区、フロリン鉱区、ララ鉱区周辺鉱区、ツピー鉱区の北東部鉱区で連邦政府は今年のプライマリー収支黒字を引き上げるために、ペトロブラスは4鉱区の譲渡と引き換えに2018年までに総額150億レアルを支払うが、今年は20億レアルを支払う予定となっている。
今回、ペトロブラスに譲渡されるプレソルト鉱区はイアラ鉱区周辺の鉱区であり、ペトロブラスは中国の商業銀行もしくは中国の石油開発会社から資金を調達して、開発した石油を中国に売り渡すと予想されている。
ペトロブラスはブラジル国内の石油派生品需要を満たすために、国内販売価格よりも高い価格で石油派生品の輸入を余儀なくされており、また連邦政府に燃料価格の値上げを要請しているにも関わらず、インフレ上昇につながるために燃料価格が据え置かれている影響で負債増加につながっている。
ペトロブラスに譲渡されるプレソルト鉱区は、リオ市から300キロメートルのカンポス海盆のBM-S-11鉱区で2008年に原油が発見されていたが、ペトロブラス石油公社は開発中であったBM-S-11鉱区のプレソルト油田の原油開発を中止して国家原油庁(ANP)に初めて返却するために、この油田の原油開発並びに商業化を放棄していた。
ブラジルの5月の1日当たりの平均原油や天然ガスの生産は272万1,000バレルで前年同月比10.4%増加している一方で、ペトロブラスの原油生産は1.3%減少してブラジルの原油生産の90.7%と1月の92.9%から減少している。
またプレソルト油田の5月の1日当たりの平均原油や天然ガスの生産は54万9,300バレルと前年同月比67%増加、ブラジルの5月の1日当たりの原油生産は前年同月比9.8%増加の218万9,000バレル、天然ガスは12.9%増加している。(2014年7月8日付けエスタード紙)