連邦政府は原油や天然ガスの埋蔵量が100億バレル~150億バレルと予想されている4カ所の岩塩層下(プレソルト)鉱区を入札なしでペトロブラス石油公社への譲渡を決定したニュースで、同社が2015年に大型増資を余儀なくされるとのうわさから同社の株価は大幅に下落した。
連邦政府による4鉱区の譲渡の発表後の昨日のペトロブラス社の普通株は3.34%下落、優先株は1.98%下落、2日間でペトロブラスの時価総額は、132億5,000万レアル減少して2176億5,000万レアルとなっている。
連邦政府は今年のプライマリー収支黒字を引き上げるために、ペトロブラスは4鉱区の譲渡と引き換えに2018年までに総額150億レアルを支払うが、今年は20億レアルを支払う予定となっている。
BTGパクツアル銀行のレポートによると、ペトロブラスは2015年に資金調達のために大型増資を余儀なくされると発表しているが、増資を行わない場合は海洋油田やプレソルト油田の原油生産を予定よりも早く開始して、石油の輸出を行わなければならないと業界のスペシャリストは説明している。
ペトロブラスは2018年までの原油開発向けプラットフォームの建造やロジスティックインフラ整備、原油輸送などの投資総額は2,206億レアルを見込んでいるにも関わらず、今年第1四半期の運転資金は僅かに100億レアルであった。
ペトロブラスの負債総額とキャッシュフローの比率は、4.1倍と世界の石油メジャーである米国資本エクソンの0.4倍、シェルの0.9倍、シェブロンの0.5倍と比較して非常に負債比率が高い。
ペトロブラスは4鉱区の入手で2018年までに更に150億レアルの負債を抱えるために、連邦政府はペトロブラスの燃料価格の卸売価格の30%の値上げを承認する必要があるとブラジル・インフラストラクチャー・センター(CBIE)のアドリアーノ・ピレス取締役は指摘している。(2014年6月26日付けエスタード紙)