サトウキビの圧搾後のバガスは,石油系の化石燃料の代替エネルギーの消費として、ブラジルにおける温室効果ガス(GHG)排出の削減に大きな貢献をするために、連邦政府は、2000年代初めからサトウキビ粕による電力エネルギー発電を奨励していた。
2003年から2008年にエタノール・砂糖生産工場では、150億レアルを投資してサトウキビ粕による電力エネルギープロジェクトを推進していたにも関わらず、2008年のリーマンブラザーズ破綻による世界金融危機の発生で、ガソリン価格が下落したためにサトウキビ粕による電力エネルギーの価格が価格競争力を失い、またエタノール・砂糖生産工場は、負債増加で軒並み投資中止を余儀なくされた。
また連邦政府による代替え燃料政策として風力発電所建設の奨励などの影響で、サトウキビ粕による電力エネルギーのプロジェクトが停滞しているが、世界金融危機以後も、中西部地域並びに南東地域の電力エネルギー料金に対するインセンチブや税制インセンチブが継続していれば北部地域から電力エネルギーを供給する必要はなくなっていた。
中西部地域並びに南東地域、南部地域の400エタノール工場のうち170工場によるサトウキビ粕による電力エネルギー発電は、ブラジルの電力消費の3.3%に相当する1.72ギガワットとなっている。
サトウキビ粕による電力エネルギー発電1.72ギガワットは、人口が65万人のサンパウロ州リベイロン・プレート市の9倍に相当するとサンパウロ州砂糖キビ加工業者連合(Unica)のジルマール・ジョゼ・デ・ソウザ氏は説明している。
しかしそれぞれのエタノール工場がサトウキビ粕による電力エネルギープロジェクトを計画通り推進していれば3.4ギガワットの電力エネルギーの供給が可能となっていたが、エタノール工場のサトウキビ粕による電力エネルギー発電の供給能力はイタイプー水力発電所の70%に相当する9.339ギガワットに達すると予想されている。(2014年3月20日付けエスタード紙)