昨日、実業家エイケ・バチスタ氏の石油・天然ガス開発企業OGX社は、リオデジャネイロの裁判所に資金繰りを改善して直ちに会社整理を避けるのを目的に破産法適用を申請したが、中南米で過去最大の破産となる可能性がある。
破産法適用を受けるのはOGX Petroleo e Gas Participações社 以外にもOGX Petroleo e Gas社、OGX International GM-BH社、海外で36億ドルの資金調達を担当したOGX Austria GMBH社となっている。
OGX 社は2012年1月末からツバロン・アズール油田で原油生産を開始、2012年6月にツバロン・アズール油田での原油生産は予想の10分の1以下であると発表して同社の株価は暴落、2013年7月にツバロン・アズール油田での原油生産を2014年に停止すると発表したために、金融市場関係者のバチスタ氏に対する不信感が上昇した影響で、OGX社並びにグループ企業の株価が暴落して資金調達ができなくなっていた。
OGX社の破産を防ぐためには、負債総額51億ドルの資金調達が必要となっているにも関わらず、昨日のOGX社の株価は26.09%下落の1株0.17レアルと2010年10月14日の1株22.95レアルの1%にも達していない紙屑同然となっている。
OGX社の株価が2010年10月14日に1株22.95レアルを記録した時から比較して、747億レアルの時価総額が消えて昨日は5億5,010万レアルと99.3%減少、エイケ・バチスタの資産は、2012年に300億ドルに達して世界7位の億万長者になったにも関わらず、今では9億ドルまで減少している。
バチスタ氏のホールディング会社EBX社傘下の石油・天然ガス開発会社OGX社は、資金調達のためにマレーシアのペトロナス社に対して、カンポス海盆のツバロン・マルテロ油田の権益40%を8億5,000万ドルで譲渡していた。
バチスタ氏は緊急の資金繰りとして7,500万ドルを必要としているにも関わらず、ペトロナス社がツバロン・マルテロ油田の原油開発向けの資金2億5,000万ドル支払いを怠っていると裁判所に賠償金支払いを提訴している。
リオデジャネイロ州裁判所への申請が承認されれば、OGXは60日以内に資金繰り再編計画の提出が義務づけられ、その後、債権者は30日以内に再編計画の承認あるいは拒否を決断しなければならない。
OGX社の破産を防ぐための負債総額51億ドルのうち36億ドルは海外での社債発行、5億4600万ドルはサプライヤー、グループ企業のOSXブラジルが製造し、グループ傘下のOGX社にリースした石油プラットフォームの9億ドル代金の支払いが行われていないために、連鎖倒産する可能性がある。
エイケ・バチスタ氏は20代でアマゾナス州での金売買で600万ドルの資産を築き、更資産を増やすために金採掘の効率化のために機械化に投資、1985年にはTVX Gold社を設立、1990年代にチリの金鉱山La Coipaを買収、2006年にホールディング企業EBXのグループ企業MMX社を設立、2012年はAmerica Movil社オーナーの世界1の資産家カルロス・スリム氏を抜いて世界1の資産家になると豪語していた。(2013年10月31日付けエスタード紙)