米国では技術革新によるシェールガス生産が順調に進んでおり、天然ガス価格よりも低価格で、米国は数年後に天然ガス輸入国から一転して、天然ガスの輸出国になると予想されている。
シェールガス生産には、技術開発、消費地への輸送インフラ整備、環境問題のインパクトの解消や開発規制の整備などのために、ブラジル国内でのシェールガス生産開始は10年以上要すると国家原油庁(ANP)の地質学者のオラヴォ・コレラ・ジュニオール取締役補佐は説明している。
ANP原油庁は、今年10月30日並びに31日に初めてのシェールガス入札を予定しており、ブラジル国内にはシェールガスが埋蔵されている5カ所の堆積地域があり、マラニョン州、ピアウイ州、トカンチンス州、バイア州並びにセアラー州にまたがるパルナイーバ堆積地域はそのひとつとなっている。
またマット・グロッソ州のパレシス堆積地域、すでにPetra社、 Cemig 社並びにShell社などが39鉱区で調査を開始しているミナス・ジェライス州並びにバイア州にまたがるサン・フランシスコ堆積地域、レコンカーヴォ・バイーア堆積地域、パラナ堆積地域でのシェールガスの埋蔵が予想されている。
石油開発のインフラ整備が整っており、また石油精製所や天然ガスを大量に消費する肥料生産工場を擁して、消費地に近いレコンカーヴォ・バイーア堆積地域のシェールガス開発が初めに実施されるとコレラ・ジュニオール取締役補佐は予想している。
すでにバイア州のマナティで1日当たり660万立方メートルの天然ガスを生産しているケイロース・ガルボン社グループの天然ガス生産会社(QGEP)のリンコン・クアルダド社長は、ブラジルでのシェールガス開発はインフラ整備やシェールガス開発規制の整備など問題が多いために、長期的な視点を持った開発が必要であるとコメントしている。
また乾燥地域のパルナイーバ堆積地域でのシェールガス開発には、大量の水が必要で水資源確保の問題やシェールガス輸送のためのパイプラインの整備など問題が山積みしているとコレラ・ジュニオール取締役補佐はコメントしている。(2013年5月17日付けヴァロール紙)
