ブラジル南東部の大西洋沖の巨大な油田鉱区(プレソルト)の開発を進めるために必要な資金を確保する目的で、米国やアルゼンチンでペトロブラス石油公社所有の資産の放出を余儀なくされているにも関わらず、米国テキサス州のPESADENA製油所の販売価格が低すぎるために、連邦会計検査院(TCU)の捜査対象になっているためにペトロブラス石油公社は同製油所の放出を中止した。
PESADENA製油所は2005年にベルギーのトレーディング会社Astra/Transcorが4,250万ドルで買収、ペトロブラスが翌年の2006年に11億8,000万ドルと市場価格の10倍以上の価格で買収していた経緯がある。
また2008年にペトロブラスは、沖縄県の石油製油所の87.5%の株式を取得、その後、残りの株式を取得して完全子会社化、沖縄県の製油所を拠点にアジア向け石油製品の輸出拡大を目指していたにも関わらず、その後、ペトロブラスは、ブラジル国内の油田開発に経営資源を集中する方針に転換したために、売却する可能性がある。
ペトロブラスは、2012年に資金調達のため海外物件を中心に148億ドルの資産を売却、今年は昨年よりも49億ドル少ない99億ドルの資産売却を予定している。
ブラジル国内への石油開発投資に集中して、ペルナンブーコ州のAbreu e Lima石油製油所の建設を予定しているにも関わらず、投資総額は当初の2億5,000万ドルから173億5,000万ドルと大幅に増加している影響で、グラッサ・フォスター総裁はマラニョン州並びにセアラー州の石油製油所Premium I 並びにPremium IIの投資計画を凍結すると発表している。
ペトロブラスは、アルゼンチンの同社の資産の一部の売却を発表しているにも関わらず、メキシコ湾の175カ所の原油鉱区の権益譲渡の有無は未だに発表していない。
昨日、ペトロブラスは2013年から2017年の5カ年計画を発表、2017年までに1日当たりの原油生産を75万バレル増産して、1日当たり7,500万ドルの収入増加を見込んでいる。
またディーゼル燃料の増産で石油製油所の投資回収並びに石油の輸入を半減して320億ドルの支出削減に結びつけて、収益率を上げる計画となっている。
2013年はプラットフォームのメインテナンスのために、185カ所のプラットフォームでの原油生産が中止となるため減産に結びつくが、原油・天然ガスの生産に750億ドルが投資され、特に今年と来年に投資が集中しているために、2014年からの収益増加が見込まれている。(2013年3月20日付けエスタード紙)