今月5日、ペトロブラス石油公社は、製油所のディーゼル燃料の卸売価格5.0%の値上げを発表した影響で、昨日の同社の普通株は15.1%、優先株は9.0%とそれぞれ高騰したにも関わらず、大きな負債の軽減には結び付かない。
ディーゼル燃料の5.0%値上げは、ペトロブラスにとって年間20億ドルの増収となるが、輸入ディーゼル燃料価格が国内価格よりも10.0%高いため今後もディーゼル燃料や石油の輸入による負債は継続する。
ブラジル・インフラセンターのアドリアノ・ピレス取締役は、今年のペトロブラスによるディーゼル燃料並びに石油の輸入による支出は65億レアル、そのうちディーゼル燃料の輸入による支出は30億レアルを上回ると予想、昨年の同社の輸入による支出は52億レアルであった。
グラッサ・フォスター総裁になってから今回のディーゼル燃料の製油所の卸売価格の値上げは4回目であり、初めは昨年7月の6.0%、昨年6月の3.94%、今年1月末の5.4%、ガソリンの値上げは昨年6月の7.83%、今年1月の6.6%となっている。
今回のディーゼル燃料価格5.0%の値上げは、インフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)を0.13%押し上げる効果しかないが、ペトロブラスにとっては2013年~2017年の5カ年投資計画を進める上で非常に重要となる。
ペトロブラスの今年の投資は、841億レアルから16.0%増加の977億レアルに上方修正されたために、今回のディーゼル燃料価格5.0%の値上げによる20億ドルは非常に効果が大きい。
今年1月の5.4%に次ぐ今回のディーゼル燃料価格5.0%の値上げは、農畜産部門並びに製造部門にとって1.25%~5.0%の製品価格の転嫁につながる可能性があり、全国運輸連合(CNT)では、ブラジルの輸送の60%はトラック輸送であるために、1.25%の輸送費の値上げにつながると予想している。
ペトロブラスでは今回のディーゼル燃料価格の値上げができなければ、今年の第4四半期の企業の経済的価値(純有利子負債と時価総額の和)とEBITDA(利払い、税、償却前の利益)倍率が3.5倍以上に達すると予想していたために、格下げされる可能性を危惧していた。(2013年3月7日付けエスタード紙)