国家原油庁(ANP)は、ペトロブラス石油公社の原油生産が減少しているために、国内の原油生産の80%を担う11ヵ所の主要油田の生産状況レポートを作成、ペトロブラスに対してエフィシエンシー比率を引上げるための投資増加を促している。
ANP原油庁は、ペトロブラスに対してロンカドール油田のプラットフォームの追加などに10億レアル以上の投資を勧告、また今後数カ月間に10カ所の主要油田の投資の分析を予定している。
2012年の古い主要油田の原油生産は、前年比40%と大幅に減少しているために、ANP原油庁では増産のための投資を促しているが、ペトロブラスでは、膨大な埋蔵量が見込まれている岩塩層下(プレソルト)原油開発に軸足を置いている。
2002年のMarlim油田の1日当たりの原油生産は60万バレル、昨年8月には19万2,000バレルと1/3以下まで減少してきており、たとえ投資を拡大しても増産は困難であると予想されている。
また国内の石油生産がはかどっていない要因として、国内外の造船所からのプラットフォームの納入が遅れており、ペトロブラス傘下のトランスペトロ社は、マウア造船所に建造を依頼していたプラットフォームの納期が3カ月遅れたために、罰金をかけると予想されている。
ペトロブラスの原油生産は2010年以降減少してきており、原油増産が見込めるのは2014年以降、2015年の1日当たりの原油生産は300万バレル、プレソルト油田開発が軌道に乗り出す2020年には490万バレルに達すると予想されている。
ペトロブラスによる国内の原油生産の減少による影響で、昨年の石油輸入は前年比70%増加、国内の原油増産のための第11回石油・天然ガスの入札は、今年5月に予定されており、入札にかけられる172鉱区は、ブラジル各地の堆積盆地並びに岩塩層下(プレソルト)石油鉱区を除く海洋石油鉱区となっている。
特に石油開発が遅れている北東地域や北部地域の鉱区も含まれており、天然ガス開発ではマラニョン州やピアウイ州のパルナイーバ堆積盆地の鉱区が入札にかけられる。
連邦政府では、プレソルト鉱区を含む第12回石油・天然ガスの入札を今年11月に予定、特に天然ガス開発に拍車をかけるためマット・グロッソ州のパレシス地域、すでに開発中のマラニョン州やピア ウイ州のパルナイーバ堆積盆地、ミナス州並びにバイア州のサン・フランシスコ堆積盆地、南マット・グロッソ州のパラナ堆積盆地、アクレ州などの鉱区の入札が予定されている。(2013年1月18日付けエスタード紙)