米国では価格の安いシェールガスを活用した石油化学部門の投資が拡大してきており、世界的な石油化学メーカーのシェル社並びにエクソンモービル社、シェブロンなどが一斉に投資を始めている。
ブラジル資本のブラスケン社は、世界金融危機の影響で資本調達に腐心していたダウケミカルの石油化学工場を買収、シェールガスを活用した石油化学工場を米国内に建設する。
過去数年間に亘って世界の石油化学部門の投資は、中近東並びにアジアに集中していたにも関わらず、米国のシェールガスは天然ガス価格を大幅に下回るために、今後、米国が石油化学部門の中心になると予想されている。
ドイツの石油化学企業Lanxess社は2,000万ユーロを投資して、ノースカロライナ州ガストニア市に米国の自動車メーカーに供給するプラスティック工場を建設した。
シェールガスの100万BTU当たりの価格は、3ドルとブラジル国内の天然ガス価格15ドルの1/5と非常に安いために、ブラスケンは米国でポリプロピレン並びにポリエチレンの生産を予定、米国資本のEnterprise Products社と2014年からシェールガス供給で契約している。
ブラスケンはテキサス州La Port市のポリプロピレン工場を拡張して生産を2倍に引き上げる計画を立てており、またメキシコのエチレン生産では、天然ガスを使用して30億ドルを投資して新規工場を建設する。
シェル社は32億ドルを投資してペンシルベニア州にシェールガス使用のエチレン工場を建設、シェブロン社はテキサス州に50億ドルを投資してポリエチレン工場を建設する。(2012年9月20日付けヴァロール紙)