ノートブック、液晶テレビやDVDなどの生産で世界に名をはせているLG社の昨年の売上482億ドルのうちで34%が家電製品の売上であることは余り知られていないが、2014年には世界トップの家電メーカーを目指している。
LG社は2014年には世界最大の家電メーカーのワ-ルプール社の昨年の売上が180億ドルを超える200億ドルの売り上げを目指しており、特に今後の白物家電の売上増加が見込めるブラジルにターゲットを当てている。
同社はサンパウロ州パウリーニア市に白物家電工場建設を予定、1億1,500万ドルを投資して2012年中頃の操業を予定、昨年のブラジルのLGの家電売上は総売上53億レアルの僅かに3%、今年は10%まで引き上げる計画を立てている。
LGはブラジル国内ではマナウスフリーゾーンで電子レンジ、サンパウロ州タウバテ市で洗濯機を生産、今年は輸入製品も含めて白物家電を18品目から30品目に品揃えを拡大する。
今年上半期のブラジルの白物家電の売上額は前年同期比7.7%、販売量は5.6%とそれぞれ増加、サンパウロ市から118キロメートルの大消費地に近くて立地条件の良い、パウリーニア市の工場敷地70万平方メートルは企業誘致に成功した同市役所から無償提供されている。
LGではブラジルの好調な経済成長や雇用状況、中間層の拡大、2014年のワールドカップや2016年のオリンピックと世界的なイベントが目白押しであり、白物家電を中心に大きく伸びると見込んでいるために、積極的にマーケットシェア拡大に大型投資を行っている。
LGではコンペチタ-のBSH Continental/Mabe社で16年間勤務した白物家電に関するブラジル国内マーケットを知り尽くしたマルセロ・ペリン氏をヘッドハンティングして引抜、白物家電のジェネラル・マネージャーとして陣頭指揮をとらせている。(2011年8月4日付けヴァロール紙)