フィリップス社はテレビ用液晶パネルをポーランドのみで生産、しかし世界戦略の見直し計画に沿って、国内や世界各国から部品を調達してマナウスフリーゾーンで液晶パネルを生産する。
同社では初年度に2億ドルを投資して100万台の液晶パネルを生産、テレビ部門の売上を9億レアル、今後3年間に総額7億2,000万レアルを投資して2012年には売上を23億7,000万レアルまで引き上げる。
今回のフィリップスの決定でブラジルでは初めての液晶パネルメーカーとなり、ブラジルの12部品メーカーとの部品供給は5,000人の間接雇用に結び付く。
今年は南アフリカでサッカーのワールドカップが開催されるために液晶テレビの大幅な売上げ増加が見込まれており、同社では今年の売り上げ増加を15%から20%と見込んでいる。
フィリップスがブラジル国内で液晶パネルを生産することで競合メーカーも国内生産の検討を余儀なくされ、液晶パネルの部品は中国、韓国、日本並びに台湾から輸入、国内生産へ切替たコストダウンは僅かに5.0%前後と見込んでいる。
今年のブラジルの液晶テレビ販売は昨年の400万台から700万台、ノートブックは500万台から700万台とそれぞれ大幅な売上増加が見込まれている。(2010年1月7日付けヴァロール紙)