英国資本Britania社に買収されたPhilco社はマナウス・フリーゾーンでセルラーフォンの生産を予定、すでにタブレット(多機能携帯端末)並びにプラズマテレビ、DVDプレーヤー、電子レンジの生産について、マナウス・フリーゾーン監督庁(Suframa)から許可を得ている。
Philco社は10万台のスマートフォンのキットをすでに中国に発注しており、マナウス・フリーゾーンに到着後に組み立てて9月から販売を予定、9,380万レアルを投資したスプリット形ルームエアコンは、すでに試験的生産を行っており、8月から販売開始を予定、Philco社の株式の83.42%はBritania社、Buffara社は13.96%が占めている。
昨年のPhilco社の売上は前年比69%増加の7億6,037万レアル、純益は前年比51%増加の9,600万レアル、製品の在庫は26%増加、原材料の在庫は155%増加であった。
連邦政府は今年4月から暫定令でスマートフォンメーカーに対して、社会統合基金(PIS)/社会保険融資納付金(Cofins)を免税、また基本生産プロセス(PPB)制度で工業製品税(IPI)を大幅に減税している。
スマートフォンメーカーに対する大幅な減税適用でPhilco社以外にもポジティヴ社並びにMultilaser社、 Digibras社(CCE)が市場に参入、アジアからキットを輸入して組み立てている。
今年の第1四半期のブラジル国内でのスマートフォン販売は、前年同期比15%増加の1,410万台、サムスン並びにLG、モトローラが700レアル以下のスマートフォン販売の2/3を占めている。(2013年7月26日付けヴァロール紙)