産業開発研究院(Iedi)の調査によると、今年9カ月間の鉱工業部門製造業の貿易収支赤字は前年同期の257億ドルから37.1%増加の353億ドルに達しており、今年は40%増加の480億ドルの赤字が予想されている。
製造業の貿易赤字はレアル高の為替、重課税並びに世界最高金利を続ける政策誘導金利(Selic)が主な要因となっており、また欧米を中心に先進国の景気が悪化したにも関わらず、ブラジルの国内消費が好調に推移しているために、先進国からの輸入が急増していることも、貿易赤字拡大を更に広げる要因となっている。
特にハイテクノロジーの自動車や医薬品を除く化学製品などの資本財部門の貿易赤字が、輸入品の急増で36.1%増加の383億ドルに達しており、貿易赤字を牽引している。
今年9カ月間の製造部門の輸入額は25.5%増加の1,450億3,300万ドル、一方、輸出は22%増加の1,097億1,200万ドルに留まって、輸入の増加率が輸出の増加率を上回って貿易赤字が拡大している。
ブラジル機械装置工業会(Abimaq)の発表によると、2005年のブラジル国内の設備投資用機械装置の40%は輸入品であったが、今では61%と大幅に増加、一方、ブラジルからの機械装置の輸出は33.3%から22%に減少している。
しかし今年9カ月間の食品や飲料などのローテクノロジーの製造部門の貿易収支は輸出が452億ドルと牽引したために、318億ドルの黒字を計上している。(2011年10月24日付けエスタード紙)