好調な国内消費並びにレアル高の為替で繊維、履物、家具などの消費財の輸入増加に歯止めがかからず,益々、増加の一途を辿っているために消費財関連の工業の衰退や雇用の減少につながってきている。
今年第1四半期の消費財関連セクターの輸入は前四半期比20.6%増加、手作業の多い繊維セクターは21.9%、履物セクターは9.9%それぞれ増加、レアル高の為替と従業員の実質賃金の上昇で外国製品に対して価格競争力を失っている。
昨年の国内の繊維業界の投資は20億ドルで高いテクノロジー、優れたデザインやファッションを擁しているにも関わらず、安価な外国製品が増加、今年4カ月間の輸入製品は33.1%増加の20億ドルに達している。
繊維業界の今年4カ月間の貿易赤字は30%増加の15億ドル、今年は60億ドルの赤字を予想、また輸出比率が大きい履物業界では壊滅的な状態となっており、1月の解雇は7,000人、2月は6,700人、3月は3,600人と雇用の減少に歯止めがかかっていない。
今年の付加価値の高くて雇用増加の大きい完成品の輸出比率は36%と2000年の59%から毎年のように低下して非工業化が進んできており、またコモディティの国際価格の上昇にともなって資源輸出収入が増加するオランダ病の様相になってきていることが危惧されている。(2011年5月19日付けヴァロール紙)