世界貿易機関(WTO)の発表によると昨年の第4四半期のブラジルの輸出は農産物のコモディティ製品価格の高騰で前年比大幅に増加して、70カ国では最も増加率が上昇している。
昨年10月のブラジルの輸出は前年同月比31%、中国23%、世界平均15%、11月はブラジル40%、中国35%、世界平均18%、12月はブラジル45%、中国は18%とそれぞれ増加していた。
昨年のヨーロッパ向け砂糖の輸出は前年の3倍に相当する5億1,400万ドル、トウモロコシは6倍増加の3億1,900万ドル、大豆は前年の14億ドルから23億ドル、コーヒーは40%増加の28億ドル、それぞれ輸出量は前年並みであったが、価格高騰が大幅な輸出金額の増加につながった。
また過去12カ月間の小麦のコモディティ価格はロシアの猛暑による旱魃や小麦の禁輸措置などの影響で91%増加、またラニーニャ現象の影響でアルゼンチンの大豆やトウモロコシ生産も影響を受けている。
ブラジルのサトウキビ生産が予想を下回り、またオーストラリアによる大水害の影響などで砂糖のコモディティ価格は過去20年間で最も高騰している。
国連食糧農業機関(FAO)では昨年12月の食料価格指数は過去最高を記録、食料価格はさらに上昇が見込まれることから、2007から2008年に発生したような食料をめぐる暴動が再発する恐れもあるとの見解を示している。
フランスはG20の議長国として、記録的な食糧価格の高騰に対して価格安定を最優先課題にすると予想されており、食糧価格高騰がインフレや保護主義、社会不安、主要新興国における消費者需要の落ち込みにつながる可能性への懸念を示している。(2011年1月21日付けエスタード紙)