通商開発省の統計によると昨年の製造業部門の貿易収支はレアル高の為替による輸入製品の急増並びに価格競争力低下による輸出の低下で、前年比125%増加の370億ドルの赤字を計上している。
レアル高の為替で昨年の工業製品関連の輸入総額は前年比40%増加の1,432億ドル、輸出は世界金融危機から回復傾向にあるにも関わらず、23.5%増加の1,063億ドルに留まっている。
レアル高の為替に伴って輸入製品が増加、米国の超低金融政策による他国通貨の為替の上昇、海外投資家が海外で金利の安い資金を調達して金利の高いブラジル国内の金融投資の拡大で、更なるレアル高の為替に傾いていることがブラジルの工業部門の貿易収支赤字を拡大させている。
昨年の製造業のセクター別貿易収支では機械・装置セクターが174億5,300万ドルの赤字、電気・通信171億1,300万ドル、化学118億7,600万ドル、医薬品48億1,700万ドル、輸送機械36億2,800万ドル、プラスティック関連32億8,400万ドル、繊維セクターが19億2,400万ドルとそれぞれ赤字を計上している。
しかし農産物コモディティ価格が好調であった食品セクターの貿易収支は210億4,100万ドルの黒字を計上、紙・パルプ48億7,000万ドル、木材17億7,100万ドル、皮革13億9,000万ドル、鉄鋼関連11億1,800万ドル、飲料6億4,200万ドル、履物・衣料セクターは3億1,000万ドルの黒字を計上している。(2011年1月14日付けエスタード紙)